中国古典〜1日1言〜:4/14
4/14
鞠躬尽力、死して後已まん
-鞠躬尽力、死而後已-
「三国志」
鞠躬尽力、死して後已まん
「謙虚な姿勢で全力を尽くすという意味」
鞠躬:上の者の命令をかしこんで承るといった意味。
尽力:力を尽くすこと。
已む:それまで続いていたことが、切れて続かなくなる。
劉備亡きあと、その遺言によって諸葛孔明が蜀の全権を握り、宿敵の魏に戦いを挑んだ際に「後出師の表」の結びのところに出てくることば。
孔明の後半生はまさに「鞠躬尽力」そのものであり、それが長く人々の感動をさそう理由となったのである。
地域を大切にする
劉備から諸葛孔明に蜀の全権がわたったあと、宿敵を倒すために諸葛孔明が挑んだ原動力として、劉備の遺言と国家目標があり、それを尽力したことが、諸葛孔明が長く人々の感動をさそう理由となったと述べられています。
ここから考えられることはその国や地域が大切にしていることを尊重するということです。地元の地域がどのような価値観をもって過ごしているか、現代では分かりにくくなっています。
愛媛県でいうと「南予の人は」「中予の人は」「東予の人は」など、地域で区切られて表現されることがあります。少年サッカーなどをみると、地域性というのはよく表れているように感じています。
その地域で大切にしていることは尊重し、大きな目標に向かって進んでいくことが人々の心に響く行動につながると考えています。
語り継がれる強さ
結果を積み重ねていくと歴史になります。地域や組織などで、その結果を語り継ぐことがその時代を生きる人たちの原動力になると思います。それが伝統へとかわっていくと思います。
過去の栄光にしがみつくわけではないですが、過去の栄光に誇りを持って現代を生きていかなくてはいけないと考えています。そういった面でも、歴史を学ぶことは大切であり、特に地域の歴史を知ることが地域性を理解するうえで大切なことだと思います。
伝統を知り、伝統を学び、伝統を作っていくことが地域や組織の強みとなっていくと思います。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。