中国古典〜1日1言〜:4/6
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事を処するには心あるべからず
-処自不可有心-
「宋名臣言行録」
事を処するには心あるべからず
この場合、「心」というの、下心である。
「事を処するには心あるべからず。心あれば自然ならず。自然ならざれば擾る」
ことを処理するのに、へんな下心があってはいけない。下心があると、どうしても無理が生じ、したがって騒ぎのもとになる、というのだ。
へたな駆け引き休むに似たり、ということであろう。
見返りを求める考え
何か人のためにしてあげると、その見返りを求めたくなる。これは小人の考え方であろうと思います。
この言葉にあるように、下心でことを処理しようとすると無理が生じてしまい周りにも迷惑をかけてしまうということが考えられます。
人間は楽をしたい性質があると思われます。現代のSNSの普及によって買い物に出かけなくても簡単に商品を購入することができますし、車で楽に遠くまで移動ができるようになっています。
たしかに科学技術の向上によって人間社会の利便性というのは格段に進歩しています。しかし、それによる弊害もでてきてくることが予想されます。個人的に最近問題なのがスマホです。スマホを就寝前にみることで深い眠りにつきにくくなるといわれています。スマホをみることはエスプレッソを2杯飲むことと同じ覚醒を促すと指摘する人もいます。(近藤拓人)
逆境を楽しむ
うまくいかないことの方が、人生圧倒的に多いと私は思います。
最近私は、小学6年生26名にスタッフ5名がついて指導をする機会を任されることがありました。しかし、準備が不十分で良いトレーニングを提供することができませんでした。
しかし、これは捉え方によっては自分に足りないことに気づく機会となります。そして、次はより良い指導ができるようにガバナンスを効かせることが大切だと考えています。今までの自分にない環境や体験をできており、今後の指導に必ず役立つ経験ができると感じています。
うまくいかないことでも、それを次に活かして改善することを繰り返していくとおのずと成長がみえてきます。そのためにも、下心で物事に取り組んだりせずに真摯に向き合って取り組むことが、自分や周りのためになることだと感がています。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。