中国古典〜1日1言〜:6/19
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花発けば風雨多く、人生別離足る
-花発多風雨、人生足別離-
「唐詩選」
花発けば風雨多く、人生別離足る
于武陵という人の「勧酒」(酒を勧む)と題する「五言絶句」の一節。中国の詩には、友人との別れをうたったものが多い。別れには酒がつきものだ。これも、そういった詩の代表的なものである。
「花には嵐、人には別れ」、とかくままならないのが憂き世の常だ。
せめてこうして会っているときだけでも、お互い杯を挙げて歓を尽くそうではないか、というもの。
出会いがあれば別れもある
人生において、良き友人と出会い、そしてまた新たな友人と出会っていく。そういったサイクルの中に我々はいるのだと思います。その中で別れもあります。友との別れがある時は酒を交わす時のように楽しく別れたいものです。
少年サッカーを指導している立場として、毎年選手との別れがあります。そういった選手との別れは、次のステージへとステップアップする区切りとなります。
私は、同じ人間に長く指導してもらうことで生じるデメリットを大切にしています。特に、子供はいろいろな大人と触れ合うべきだと思います。さまざまな大人の考えを知ることで、自己が形成されてくると思います。
子供時代に同じ指導者に長く指導されることは、他の指導者から指導をうける機会を損失することにもなります。
なので、私は小学年代に出会う大人として、目の前の子ども達へ少しでも成長の後押しになれる存在になりたいと思っています。
花には嵐、人には別れ
森羅万象、すくなからずこういった出会いと別れが存在しているものだと思います。
こういった別れがあるということを認識していれば、日常を大切にできるのかもしれません。その出会っていられる期間が長ければ長いほど、日常の価値に気付けないのかもしれません。
旅行などは、そういった非日常の価値をうまく利用したものだと思います。
非日常だから、その瞬間に価値が生まれると思います。
しかし、日常の価値にも目を向けて過ごしていかなければなりません。人間は常に未来に向かって生きています。未来にはさまざまな出会いと別れが存在します。
その未来を悔い無く生きるために、日常の価値を見直す必要があるかもしれません。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。