中国古典〜1日1言〜:3/27
3/27
難に臨んでは苟も免れんとするなかれ
-臨難毋苟免-
「礼記」
難に臨んでは苟も免れんとするなかれ
「困難にぶつかっても、逃げ腰にならないで、まっ正面から立ち向かっていけというのだ。」
この場合、どんな困難にさいしても、恐れずに立ち向かって行けというのではない。このことばは、原典に則して読むと、自分が正しいと信じて進んだ道は、前途にどんな困難が待ちかまえていても、避けて通ってはならないとなる。
ふつう困難にぶつかった場合は、逃げてもよいし、遠回りしてもよい。その時の状況に応じて、臨機応変に対処すればよい。なにも正面突破だけが能ではないのだ。
だが、自分が正しいと信じたことは、おのずから別である。これでたじろぐようでは、人生の根幹にかかわってくるように思う。
困難に向かって進んでいく
この言葉にもあるのだが、困難にはさまざまな困難があります。私は、困難の大きさも大切だと考えています。困難とは「簡単になしとげられないこと。実行が難しいこと。」などの意味があります。
簡単なことばかりなしとげていっても、成長が弱くなってしまいます。大切なことは困難に取り組んでいく姿勢を身につけることです。年齢が重なるにつれて、挑戦より安定を求める傾向があります。しかし、挑戦なくして成長はありません。自身が定めた目的に向かって、進むべき道だと信じているならば、困難なことにたちむかっていくことが大切だと思います。
中国古典〜1日1言〜:2/10
困難を多角的な視点でみる
多角的とは、「物事が単純に一つのことにかかわるだけでなく、多方面にわたるさま。」とあります。困難な状況というのは、どうしても自分からの視点でみる傾向が強くなります。しかし、この困難な状況というのは、他者にどのような影響を与えているか、社会にどのような影響を与えているかなど複数の視点でみることが大切だと思います。
困難に立ち向かい、困難という壁を乗り越える道は、一本だけとは限りません。少し視点をかえて、違う道を探すと困難を乗り越えることも十分にあると思います。
困難を乗り越えることができなかった
こういう経験も大切だと思います。私は小学生からサッカーをしていましたが、全国大会出場まであと一歩という状況を2回経験しました。振り返ると、「あれをしておけばよかった。」「もっと真剣にとりくんでおけばよかった」など後悔をしています。しかし、時間は戻すことができません。自分の勝手な思いではありますが、自分の経験を後世に伝えたいという思いがあります。それが私が少年サッカーの指導をしている原動力になっています。
「困難を乗り越えることができなかった」という経験は、先に続く人生に活かさなければならないと強く思っています。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。