中国古典〜1日1言〜:3/11

3/11
一隅を守りて、万方を遺る
-守一隅而遺万方-
「淮南子」
一隅を守りて、万方を遺る
このことばの意味は、「一隅を守っていて、対局的な判断を忘れてしまう」ということになろう。
一隅:四隅のうちの一隅、つまりは片隅である。
万方:四方。この場合は、一隅に偏らない大局的な判断と理解してよい。
トップについても同じことが言える。自分の会社の利益だけを追求しているようでは、失格である。自分の利益を追求するにしても、できるだけそれを会社の利益と一致させることが望まれるのだ。そうでないと、すぐに行き詰まってしまう、と警告しているのが、このことばにほかならない。
”会社人”でなく”社会人”であれ
最近読んだ著書で、心に刺さっている言葉があります。
人間は地球で生活しています。そして、人間社会を作り上げました。社会に所属している人間は、社会問題に目を向けないといけません。それが、この言葉からも理解できると思います。一隅だけをみているようでは、さまざまな問題に気づくことができません。どこかで行き詰まってしまうのでしょう。古くから語られている言葉は、現在にも通用することに感動します。
目の前の仕事だけを行うのではなく、目の前の仕事が社会にどのような貢献をおこなえているかを理解することが大切です。必ず、社会のためになっていると思います。それがどのような影響を与えるかまで考えることが大切です。
この言葉も、社会人として物事を見る重要性を説いているように私は捉えました。
目の前の利益を追求すると…
目の前の利益ばかりを追求してしまうと、倫理的に反することを過ちとして起こしてしまうケースがあります。その最たるうちの一つが、「食品偽装問題」です。
牛肉偽装事件や船場吉兆など(参考:食品偽装問題)
食べ物というのは、直接人間の体に作用を及ぼします。甘いものを食べた後に眠くなったりすると血糖値スパイクがおこり高血糖状態になり体に負担がかかります。暴飲暴食を続けてしまうと血管にストレスが生じます。
目の前の利益ばかり求めてしまうと、めぐりめぐって人間に悪い影響を与えるかもしれません。
そういった広い視点にたって、目の前の仕事にあたることが大切だと思います。
戦争は良くない
国のために戦うことは素晴らしいことかもしれません。しかしそれはスポーツの世界においてだと思います。戦争を起こすと罪のない人々の命まで犠牲になってしまいます。
この言葉には私は納得しました。
このように、目の前の利権だけを追求していくと、社会全体に目を向けられなくなってしまうのでしょう。
独裁国家が良くないことが今回で改めて理解することができました。中国やロシアのように独裁国家には浄化作用がなくなり腐敗してしまう部分があると思いました。
アメリカや韓国のように、大統領が任期に伴い変わることが良いのかもしれません。
常に四隅をみて行動をしていきたいと思います。

本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。