中国古典〜1日1言〜:2/10
2/10
可を見て進み、難きを知りて退く
-見可而進、知難而退-
「呉子」
可を見て進み、難きを知りて退く
呉子:「孫呉の兵法」と言われるように、「孫子」と並ぶ兵法書の古典。
このことばの意味は、「有利と見たら進み、不利と見たら退く」ということだ。
「可を見て進み、難きを知りて退く」事を知っている人こそ、じつはほんとうに勇気のある人物なのだ。そしてそのためには、冷静な判断力を必要とすることも忘れてはならない。
判断力を鍛える
有利とみたら進み、不利と思ったら退く。言葉では簡単に表現できるが、現場ではこの判断を見極めるのが難しくなります。
ここで大切になってくるのが、状況を客観的に分析できる知性と、流れや状況を読む予測力が大切になってきます。
どのように判断力を鍛えたらよいか?これは失敗体験を積み重ね、その失敗体験を分析していくことが大切です。
ただ闇雲に失敗を積み重ねればよ良いわけではありません。なぜ失敗したのか?次はどうしたらうまくいくか?こういったプロセスを繰り返すことで判断力を鍛えていく事が大切だと思います。
常にトライ&エラーを繰り返し、判断力を高めていきましょう。緊張する場面でのトライこそ、自分を変えるきっかけになります。
物事に柔軟に対応する
サッカーにおいても、状況は常に変化します。こういった状況の変化に対応する柔軟性が大切になってきます。この判断の柔軟性を獲得するには、様々なパターンを予測しておく必要があります。
いくつもの困難を乗り越えた経験は、判断力を高める大切な経験値です。
サッカーでは、判断を変える場面が数多くあります。その判断の切り替えに、可を見て進み、難きを知りて退く(回避する)というケースがあります。
その判断の切り替えには、自分の能力を客観的に評価し、相手の能力や戦況を客観的に分析する知性が大切になってきます。
こういったところからも、言語技術を高めることで分析能力が高まると推察されます。
時にはリスクを負うことも大切
サッカーにおいて、時にはリスクを負うことも大切です。可と難きを見分けることも大切ですが、スポーツにおいては“リスクを負う”という行動がとれます。
こういった姿勢を身につけていくことは、大人になってからも大切なことです。
成功する選手は、皆リスクをとって行動をしています。
香川真司選手も中学から親元を離れています。中田英寿選手は自分の考えを表現し、当時最高峰のリーグと称されたセリエAでプレーし活躍しました。
成功するか分からない状況を打破すると、そこには大きな成長が待っています。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。