中国古典〜1日1言〜:6/17
6/17
過ちて改めざる、これを過ちと謂う
-過而不改、是謂過矣-
「論語」
人間だれしも過ちを犯すことがある。だから、過ちを犯したからといって必ずしも責められない。問題はその後処理である。
孔子はまた、「過ちては即ち改むるに憚るなかれ」とも語っている。過ちを過ちとして認めることから人間の進歩が始まるのかもしれない。
若い人を見ていて、これは将来伸びそうな人間だなあと思われるのは、素直なタイプが多い。そういうタイプは、よく人の意見を聞くから、孔子のいう「過ち」を犯すことがないのである。
この言葉は少年期において大切なこと
”過ちを改める”ことは、小学生の子供達は行いやすい心情があると私は思います。また、だからこそ小学生年代における感情表現や”過ちを改める”という行為の教育は大切だと思います。
孔子の「過ちては即ち改むるに憚るなかれ」という言葉は、小学生においては非常に大切なことではないでしょうか。過ちに気づかないという事、そして過ちと向き合わないという姿勢は、社会人としては成長するうえで至らない点となってしまいます。
そして、著者の言葉でもある「将来伸びそうな人間だなあと思われるのは、素直なタイプが多い」という言葉も共感します。
私は思う将来伸びそうな人間においては、”素直に人の意見を聞く人”、また”自ら進んで質問をする人”だと私は感じています。
素直に人の意見を聞くだけでは、思考停止に陥ってしまいます。大切なことは人の意見を素直に聞き、自分の意見を出すということです。そして、自身の考えや行動を鍛えていくことが大切です。刀のように、何回も叩いて立派な刀となっていくように、人間の心も何回も叩かれて立派な心をもった人間へと成長すると思います。
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