中国古典〜1日1言〜:5/24
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小利を顧みるは則ち大利の残なり
-顧小利則大利之残也-
「韓非子」
小利を顧みるは則ち大利の残なり
「目先の利益につられると大きな利益を失ってしまう」
そうならないために
一.大局的な判断を見失わないこと
一.常に目標管理を怠らないこと
小利:わずかな利益
顧みる:後ろをふりかえる。過去を考えてみる。回顧する。気にかける。心配する。
目先の“楽”ばかりを選択しない
この言葉のとおり、目先のわずかな利益ばかりにつられると、大きなことを成し遂げられなくなることが考えられます。
韓非子:中国戦国時代の法家である韓非の著書
昔の侵攻、侵略の時代には相手を欺くための手段がとられていたことが想像されます。そういった時に、敵からの誘惑にかからないような判断力が大切になってきます。
現代において、目先の“小利“とは脳に”快楽”の感情を与えるデバイスなどが典型例だと私は思います。テレビやSNSなどは自身で思考をせずにそのまま情報を鵜呑みにしてしまう罠があると私は考えています。
一時の“楽”に惑わされないことが大切だと考えています。そういった教育は、少年期から行われないといけません。少年期の経験や物事に対する姿勢というのは大人になって影響を多分に与えると考えています。
大利をえるために
この言葉で著者が紹介していることは非常に大切なことだと思います。しかし、こういった視点を持ち続けることの大変さも理解します。そのために、日々の学びが大切だと思います。
学びといっても、大変なことに捉えることなく当たり前に日々テレビをみたりSNSをしたりするように、読書や疑問に思うことを調べるという行為を日々重ねていくことが大切だと思います。
使わなくなったモノはどんどん劣化してしまいます。
これは物品に関してだけではなく、人間の能力もそれに該当すると私は思います。
理学療法士として、昔学んで得た技術も使わなくなれば技術の劣化が生じてしまうと経験しています。使い続ける技術というのは成長していきます。
大利をえるためには苦労はつきものです。その苦労に耐えるためにも“目標管理を怠らない”ことが非常に大切だと改めて痛感します。
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