中国古典〜1日1言〜:6/21
谷本一真
taniblog
苛政は虎よりも猛し
-苛政猛於虎-
「礼記」
苛政は虎よりも猛し
「苛酷な政治が人びとに与える害は、虎の害よりもひどい、ということ」
これは、現代でも同じことかもしれない。
ひと昔前は、日本の若者などが自己の考えをしっかりもって過ごしていたように思います。それはまだSNSなどが発展していない時代です。
“自分で調べて知識とする”学問から、“情報が流れてきて、知ったかぶりとする”学問へと変わってきているように感じます。
この言葉にもあるように、苛政が起きる原因がなにかをしっかり分析しておくことが大切です。現代ではしっかり数字面から整理することが大切だと感じます。
厳しい政治を強いると、一方向でしか物事を考えなくなるのではないかと危惧されます。しっかし、厳しい指導の中でも“あのような大人になりたい”などと尊敬する人物の存在+他山の石を大切にすることが大切だと思います。
サッカー元日本代表のフィリップトルシエ監督は、「日本人は誰も赤信号を渡らないのをみてがっかりした」という情報があります。「誰も状況確認しない」「ルールに縛られている」ということです。
この言葉にもあるように、状況に応じて行動をとらないと、虎に大切なものを奪われてしまうケースが生じています。
自己から状況を確認する目と、世界から状況を確認する目(俯瞰)をし、状況判断能力を養っていくことが大切だと思います。それが学べる一つの方法が歴史学だと思います。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。