中国古典〜1日1言〜:4/16

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管鮑の交わり
-管鮑之交-
「史記」
管鮑の交わり
友情とは何かと聞かれたとき、まっ先に思い出されるのが「管鮑の交わり」である。「菅」とは斉の国の名宰相であった菅仲、「鮑」とは、やはり重臣の鮑叔という人物である。
相手の身になって考えてやることが友情の本質であるようだ。
相手を理解する
至ってシンプルに言えば、EQが高い人とは、上手に話ができる人ではなく、人の話をちゃんと聴ける人であり、また、そんな人がコミュニケーションの達人です。
そして、「人の話をちゃんと聴く」ということの基本がわかった気にならず、「わかりたい。わかりたい」という共感的な理解の態度を持ち続けることなのです。
三浦将 心の知能指数を高める習慣 株式会社クロスメディア・パブリッシング 2021
友情において、コミュニケーションは大切な手段です。そのうえで、この著書では相手を理解することの重要性が述べられています。
この言葉でも、管仲と鮑叔という2人の人物の友情を語っています。
管仲と鮑叔
管仲が、鮑叔の友情についての様子がこの言葉の解説で述べられています。
人が目につく行為をした時には、何かしらの理由があると考えられます。それには二つの理由があると考えています。それは、“生活事情に応じた理由かどうか”です.
菅包も、家が貧しかったり家族に問題を抱えているケースだったために目につく行為をおこなっていたと述べられています。それを鮑叔が友情で対応していたようです。
生活事情に応じた理由を公表する必要は全くないとおもいます。しかし、人生には結果を求められる機会が多くあると思っています。一回の機会で失敗しても、次々に訪れる機会でどこかで成功をすることが、人生をより良いものにする出来事になるとおもいます。
そういった成功という形の影には、数多くの失敗が存在するものです。そういった失敗が多いほど、成功から得られる対価というのは大きくなるとおもいます。

本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。