中国古典〜1日1言〜:3/13

3/13
天下を争う者は必ず先ず人を争う
-争天下者必先争人-
「管子」
天下を争う者は必ず先ず人を争う
「人を争う」には、この場合、二つの意味がある。
・人材の招致
・人心の掌握
大きな事業を成し遂げようと思うなら、何よりもまずこの二つのことを心がけよう、というのである。
どんなにすぐれた能力に恵まれても、人間一人の能力には限りがある。大きな事業を成し遂げるには、どうしても、周りの人々の支持と協力を必要とする。
『管子』によれば、目先の利益にこだわらず、しっかりした大局観に立つことが必要だという。
人材の招致のために
「類は友を呼ぶ」という言葉がありますが、人材の招致のためには自身に魅力がないといけないと思います。人間性に魅力のある人には人が寄ってくると思っています。
そして、大谷翔平選手で有名になったマンダラチャートですが、大谷選手はそこで“運”を引き寄せるための行動を9つ記しています。高校1年生でこのような考えに至るのは、親の教育レベルの高さが窺えます。
私は現在転職して3年になりますが、素晴らしいスタッフに巡り会えています。しかし、この出会いを継続させるためには自身の人間性を磨き続けないといけないと熟思っています。
人心の掌握のために
やはり対話が必要だと思っています。目の前の方と真摯に向き合っていく姿勢がないとその人の心を掌握できないと思います。
人間関係において、この“掌握”という言葉の意味は、少し強すぎるかなとも思います。心を向かい合わせて、同じ目的に向かって一心不乱に物事に対応し、一心同体となって突き進んでいく。そのような姿勢がお互いの心を掌握し合うために必要な姿勢だと思います。
そして、人材の招致をした後のことにも通じますが、お互いの心を通い合わせることが更なる成長を生むと思います。そのためにも対話などによるコミュニケーションは大切だと思います。
大きな事を成し遂げるために仲間が必要
この言葉の「天下を争う者は必ず先ず人を争う」において、著者は三国志の時代の劉備を例にあげています。この言葉は、現代においても通じるところがあります。
目的に向かって突き進むために、道中で素晴らしい仲間が必要です。そういった仲間と一心同体になって突き進んでいくことが、事業に関わらずスポーツにおいても大成のために必要なことだと思います。

本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。