中国古典〜1日1言〜:2/14

2/14
徳は事業の基なり
-徳者事業之基-
「菜根譚」
徳は事業の基なり
菜根譚:中国古典のひとつ。儒教思想を中心にし、仏教・道教思想も加味した約360条の処世訓。江戸時代に伝来し、日本で広く愛読された。
事業を発展させる基礎になるのは、経営者その人のもっている徳だという。
中国三千年の興亡の跡をたどってみると、勝ち残りに成功した者は、それぞれにずばぬけた能力に恵まれていた。
能力さえあればそれで十分かと言うと、けっしてそうではない。それにプラス、リーダーとしての徳を身につけていなかったら、万全とは言いがたいように思う。
発展させるために必要な徳
何かを成し遂げるのに、能力は確かに必要です。特に身体能力には恵まれていると、スポーツには非常に有利です。
足が速い、背が高い、フィジカルが強い、俊敏性がある…
こういった能力がある事で、プロになる可能性が高まります。
しかし、プロになったとしてもそこから自身を発展させるには、”徳”が必要だと思います。
能力ばかりに頼っていると、成功はしても更なる飛躍は難しいでしょう。
ガンバ大阪の宇佐美貴や柿谷曜一朗など、彼らは若い頃に将来を有望とされていました。しかし、海外に挑戦をしても、自身の価値を高めることはできませんでした。
徳とは
などの意味があります。
自分一人の利益や成長を図るのではなく、チームや組織全体の成長を考えることが、徳を身につけるマインドセットだと思います。
チームや組織の先頭に立つ人物
私はキャプテンに対して、「先頭に立つ人物」であると伝えています。
チーム・組織の先頭に立ち、引っ張っていける存在がキャプテンであると考えています。
その先頭に立つ人物には、”徳”を身につけることが大切です。
徳を学ぶ姿勢のあるリーダーがいることで、チームや組織は成長を続けることができます。
それは、指導者にも言えることだと思います。
常に学び、成長に貪欲なチームや組織は、成長し発展していくと思います。

本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。