中国古典〜1日1言〜:4/15
4/15
君子の交わり絶ちても悪声を出ださず
-君子交絶不出悪声-
「史記」
君子の交わり絶ちても悪声を出ださず
「かりに交友関係を絶つことがあっても、『あいつはひどい奴だ』といったたぐいの非難めいたことはいっさい口にしない、これが君子の交わりなのだという。」
中国人は一般に、相手がたしかに信頼できる人間だと見極めるまでは、心を開かない。それをたしかめたところで、友人としてのつき合いが始まる。
だが、いったん心を開くと、あくまでも信頼してかかる。
何らかの事情(たとえば背信行為)で交際を絶つことになっても、相手の悪口はけっして口にしない。それには、二つの理由が考えられる。
一:そんな相手を友人に持ったということは、自分に人間を見る眼がなかったからであり、それをみずから吹聴することになる。
一:悪口は必ず相手の耳に入り、いつかどこかで反撃され、一つもプラスにならない。
陰口をたたかない
相手のいないところで、悪口をたたくような人間性になってはいけない。これは私もきをつけているところです。
最近読んでいる本で、三浦将氏の著書で「IQ +EQ=総合知性 心の知能指数を高める習慣」という著書があります。そのなかでも、EQ(Emotional Intelligence Quotient)=心の知能指数という言葉があります。
EQは、ビジネスの成果と深い関連性を持ち、この差が大きな年収レベルの差をも生み出すと言われています。そして、その影響は、頭の知能指数であるIQ(Intelligence Quotient)よりも断然に大きいということがわかっています。
三浦将 心の知能指数を高める習慣 株式会社クロスメディア・パブリッシング 2021
この著書には、このような言葉もあります。
ーランチの時間や飲み会の席などで、蓄積した上司への批判や非難を他人にぶちまけるというようなことまで習慣になってしまったら、EQ的には完全に負けパターンにはまってしまっています。
三浦将 心の知能指数を高める習慣 株式会社クロスメディア・パブリッシング 2021
このEQの考えからも、君子の交わりにおいては「あいつはひど奴だ」などといった悪口や陰口をたたかないことが共通していることであると考えています。
類は友を呼ぶ
この言葉は本当にその通りだと思います。自分がどう言った人間なのかは、自分が付き合っている友人たちをみれば分析できるかもしれません。このような信頼関係をつくれる友人(親友)をもてることは幸せなことだと思います。そして、自分がどのような人間なのかは、親友をみることによって分析できると思います。
そして、陰口などを叩くような人と親友になっている場合は、自分もそのような人間であるということです。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。