中国古典
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中国古典〜1日1言〜:6/11

谷本一真
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6/11

辞譲の心は礼の端なり

-辞譲之心、礼之端也-

「孟子」

辞譲の心は礼の端なり

「譲り合いの心は、礼の始まりなのだという。」『孟子』の有名な「四端したんの説」の一つである。

『孟子』によれば、人間はだれでも、つぎの四つの心をもっている。

  • 惻隠の心(かわいそうだと思う心)
  • 羞悪の心(悪を恥じ憎む心)
  • 辞譲の心(譲り合いの心)
  • 是非の心(善悪を判断する心)

そしてこれらの心は、それぞれに、仁、義、礼、智の芽生えなのだという。

  • 憶測の心は仁の端なり
  • 羞悪の心は義の端なり
  • 辞譲の心は礼の端なり
  • 是非の心は智の端なり

この「四端」を大きく育てていけば、だれでも立派な人物になれるのだという。

 

四端

この「四端」という概念は広く普及されるべきでだと思います。人間としての心を育むための教本として分かりやすい理念だと思います。

我ら日本人は、縄文文明の頃には争いをおこなっていなかったという説があります。ヨーロッパなどは侵略など争いの文化があります。しかし、日本人は訳2万年前、鉄が作られていましたが剣などの武器が見つかっていないということを言われる方もいます。つまり、我々の先祖は争いの文化ではなく共存の文化があり、その心は日本人のわたしたちに根付いていると指摘する方もいます。私もこの考えに共感しています。

この「四端」の考えは、共存の姿勢を身につけるためにとても有益な言葉かけではないでしょうか。

中国古典〜1日1言〜:1/29
礼儀

礼儀という言葉は、相手を想いやる心が大切です。それを養うのがスポーツの良いところではないでしょうか。しかし、ただスポーツをすれば良いわけではありません。そこで指導者が礼儀を指導することが、その選手に「礼の心」を学ばせる大切な役割だと思っています。

そうした辞譲の心を養う場が、少年期にオフラインで経験することが、大人になり社会人として立派になった時に大切になってくると私は思います。

守屋 洋 中国古典 一日一言 PHP文庫

本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。

ABOUT ME
谷本一真
谷本一真
理学療法士、3学会合同呼吸療法認定士、心臓リハビリテーション指導士、PRP-Japan
PRIコンセプトを基に、障害の予防とパフォーマンスの向上を目的としたコンディショニングをおこなっています。また、サッカー指導者としても活動しており、特に小学生に対する指導を行っています。 運動や習慣改善によって健康を支援することに情熱を注いでおり、各個人のニーズに合わせたプログラムを設計しています。興味がある方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。詳細は直接やりとりの中でお伝えいたします。
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