中国古典〜1日1言〜:3/18
谷本一真
taniblog
辞譲の心は礼の端なり
-辞譲之心、礼之端也-
「孟子」
辞譲の心は礼の端なり
「譲り合いの心は、礼の始まりなのだという。」『孟子』の有名な「四端の説」の一つである。
『孟子』によれば、人間はだれでも、つぎの四つの心をもっている。
そしてこれらの心は、それぞれに、仁、義、礼、智の芽生えなのだという。
この「四端」を大きく育てていけば、だれでも立派な人物になれるのだという。
この「四端」という概念は広く普及されるべきでだと思います。人間としての心を育むための教本として分かりやすい理念だと思います。
我ら日本人は、縄文文明の頃には争いをおこなっていなかったという説があります。ヨーロッパなどは侵略など争いの文化があります。しかし、日本人は訳2万年前、鉄が作られていましたが剣などの武器が見つかっていないということを言われる方もいます。つまり、我々の先祖は争いの文化ではなく共存の文化があり、その心は日本人のわたしたちに根付いていると指摘する方もいます。私もこの考えに共感しています。
この「四端」の考えは、共存の姿勢を身につけるためにとても有益な言葉かけではないでしょうか。
中国古典〜1日1言〜:1/29
礼儀という言葉は、相手を想いやる心が大切です。それを養うのがスポーツの良いところではないでしょうか。しかし、ただスポーツをすれば良いわけではありません。そこで指導者が礼儀を指導することが、その選手に「礼の心」を学ばせる大切な役割だと思っています。
そうした辞譲の心を養う場が、少年期にオフラインで経験することが、大人になり社会人として立派になった時に大切になってくると私は思います。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。