中国古典〜1日1言〜:3/31

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軽諾は必ず信寡し
-軽諾者必寡信-
「老子」
軽諾は必ず信寡し
軽諾:気軽に引き受けること。
このことばは、「安請合いは不信の元」とでも訳すことができよう。
われわれが犯しがちな過ちの一つが、この安請合いである。
前後の事情も考えず、その場の雰囲気につられて、「わかりました、なんとかしてみましょう」と、つい相手に希望をもたせるようなことを言ってしまう。
その結果、あとで自分で自分を苦しめることになるばかりでなく、相手の不信まで買ってしまう。
前後の事情を把握する
何からしら頼まれごとをされる時には、前後の事情を把握することは大切だと思います。「なぜこの人は私にこの頼み事をしたのか?」という視点や、「この頼まれごとをクリアしたら、どのような状況になるか?」など、前後の予測は大切なことだと考えています。
事業を起こすにしてもそうです。原則的には「社会のためになること」に取り組んでいくことが大切だと思います。しかし、コンサルティングなどで「こういう事業をおこしてみてはどうか?」などの案件があった時には慎重に判断しなければならないと思います。
人間は自分の利益を優先して考える傾向があると思います。頼まれごとがあった際には安請け合いをしないことは大切な姿勢だと思います。
雰囲気にながされないために
物事を多角的に見る視点が大切だと思います。社会に対する考え方がしっかりしていると、安易に頼まれごとをうけて失敗することが少ないと考えています。
そのためにも大切なのは「歴史を学ぶ」ことだと私は考えています。蔭山克秀氏の著書「世界を動かす『宗教』と『思想』が2時間でわかる」にはこのように記述されています。
人間のパーソナリティは「遺伝+環境」の相互作用で形成される。
国民性は「環境+歴史」の相互作用で形成されるものだと考える。
とあります。また、
歴史(侵略、戦争、革命、貧困や内戦 ー)これらが、その国の人々の「生き方や意志」を決定づける。
ともあります。
「生き方や意志」を決定づける要因として、歴史を知っておくことが大切であると考えています。日本の歴史や四国の歴史、宇和島の歴史など、私でいうと育ってきた土地の歴史を知ることが地域性を把握するために大切なことだと考えています。
歴史や哲学を学ぶことは、安請け合いをしない姿勢をつくるために大切なことなのかもしれません。

本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。