中国古典〜1日1言〜:4/8
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その光を和げ、その塵に同じうす
-和其光、同其塵-
「老子」
その光を和げ、その塵に同じうす
これを略して「和光同塵」という。『老子』は、万物の根源に「道」の存在を認め、この「道」から万物が生み出されると考えた。『老子』によれば、「道」はそれほど大きな働きをしながら、いささかも自己主張をせず、いつもしんと静まりかえっているのだという。そういう「道」のあり方を説明しているのが、この「和光同塵」ということばである。
「光」とは、才能とか知識といった意味。「塵」とは、世俗である。したがって、このことばは「才能を包みかくしてて世俗と同調する」といった意味になる。
要するに、自分の才能をひけらかしたり、「おれが、おれが」と出しゃばるような生き方はするなというのだ。
しぶとい雑草の精神と言ってよいかもしれない。
能ある鷹は爪を隠す
この言葉をきくと、「能ある鷹は爪を隠す」という言葉も思い起こさせます。能力がある人ほど、その能力をひけらかさないという意味。この言葉も「才能をつつみ隠す」という部分では同じように思います。
この言葉で、著者は老子の「道」の言葉を紹介しています。たしかに、世の中に存在している「道」というのは自己主張をしません。しかし、人々が移動をするためにとても大切な役割をになっています。「道」をこのように比喩するのはなんとも知的な思考だと思いました。
自分の才能をひけらかさない
出しゃばるのが良くないということが、この言葉から学べる部分だと思います。世俗にまぎれすぎてアピールをする機会を失うことが良くないことだと私は思います。
自己アピールは、とても大切な能力だと思います。自身の能力を相手に正当に評価してもらうという姿勢は、自分の未来を変える第一歩だと思います。アピールの仕方はさまざまですが、結果と努力する姿勢が大切だと思います。
努力をすれば結果がでるとは限らない。しかし、結果を出したものはみな相応の努力をしている。私はこのように思います。目的に向かっていく努力は、たとえ遠回りでも着実に自身の未来を変える大切な道を進むことができていると私は思います。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。