中国古典〜1日1言〜:5/1
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君子は豹変す
-君子豹変-
「易経」
君子は豹変す
現代ではもっぱら悪い意味で使われているが、本来の意味はそうではなかった。変化することにはかわりはないが、良い方向に変化するのである。
豹の皮は、美しい模様をなしている。そういう美しい方向に変化することが「豹変」である。つまり、今までの自分から脱皮して新しい自分を想像することを言う。進歩、向上と言ってもよい。
時代は常に変化する。変化に取り残されないためには、常に自分をリフレッシュし、創造的革新をはからなければならない。それが本来の「君子豹変」である。
コロコロ態度を変える「豹変」ではなく、創造的革新のほうを心がけたいものだ。
良い方向に変化する
「変化を恐れずに挑戦をする」という言葉は、成長するためのコーチングとしてよく使われる言葉だと思います。私も、私なりに思いきって挑戦をしている最中です。ここで豹変するためには、新しい自分を創造する必要があります。
そのためには学びが必要不可欠です。そして思考を凝らすことが必要です。さまざまな考えをめぐらして、行動を起こし続けることです。失敗はつきものですが、その失敗を次の経験に活かすことが成功への道となります。
遅めの専門特化
永続的な知識を得るためには、ゆっくりと学習するのが最善だということだ。
デイビッド・エプスタイン RANGE〈レンジ〉知識の「幅」が最強の武器になる 日経BP 2021.4
レンジの本には、遅めの専門特化が推奨されている。豹変を起こすためには、他分野の事柄に触れて知識や身体操作の幅をつくっておかなければならない。これは私も身をもって痛感しています。
こういったことが大切になるのが、少年期です。この時期にさまざまな考え方や動作経験をつくっておくことが大切です。
豹変というのは、そんな容易くできるものではありません。ゆっくり時間をかけてベースをつくり、時間をかけて自分の殻を破っていくことが成長であり豹変になると思います。
世界情勢や時代が常に変化が起こるように、1人の人間も変化に対応できるような思考力が柔軟性も大切になってくると思います。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。