中国古典〜1日1言〜:5/25
5/25
大国を治むるは小鮮を烹るが若し
-治大国若烹小鮮-
「老子」
大国を治むるは小鮮を烹るが若し
小鮮:小魚
小魚を煮るときは、やたら突っついたり、かき回したりしてはならない。なぜなら、そんなことをすれば、形もくずれるし、味も落ちてしまうからだ。
政治の要領もこれと同じである。できるだけ政府による上からの介入を避けて民間の活力にまかす、これが理想なのだという。
これは国の政治だけでなく、企業の組織管理についても、当てはまるかもしれない。社長がみずから陣頭に立ち、社員にも「それ行け、やれ行け」とハッパをかける。これでは長続きしないし、誰よりも社長自身がくたびれてしまう。
統制をかけすぎると個性を失う
チームスポーツにおいても、どの程度のガバナンスがとれるかは非常に難しい部分だと感じています。特に小学生において、子供は簡単に大人の言うことを聞きます。それだけに、大人の能力が子供の能力に比例すると私は思います。
規制の厳しい場所に居続けると、小魚をかき回すときに形も崩れて、味も落ちてしまいます。
戦後の日本教育というのが、そのような形ではないかと私は思ってしまいます。学校の教育や規則などは「皆が同じ」というように規制が強い学校が見受けられます。そうすると、個人の個性が損なわれかねません。
教育というのは、非常に難しいものだと改めて感じてしまいます。
教育においては、一つだけ確信していることがあります。それはたくさんの本を読むことです。
芦田愛菜の「医学部内定」報道で証明された“両親の教育法”が完璧すぎる! 神童を育てた「7つの言葉」
やはり、ここでも親の教育がいかに子供に影響を与えるかを痛感します。
子供に成長を促すのに、大人が成長を止めてしまってはいけません。大人でも学びを深めることはいくらでもあります。
そういった戦後教育において骨抜きにされた日本人は、大国に烹えられた小魚なのかもしれません。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。