中国古典〜1日1言〜:2/20

2/20
人はすべからく事上に在って磨くべし
-人須磨在事上-
「伝習録」
人はすべからく事上に在って磨くべし
生活や仕事など毎日の実践を通して自分を磨けというのだ。
伝習録:「知行合一」を説いた陽明学の始祖・王陽明の言行を記録した本。
自分を磨く方法は、まず第一に、すぐれた先達の教えに耳を傾けることである。(中略)
学んだものをしっかりと身につけるためには、それと並行して「事上」で自分を鍛え、体で覚えることが必要なのだという。
日常を大切にする
日常の至るところに、自身を磨く機会は眠っていると考えられます。
「しなければならないこと」に対して、人が見ていないと、どうしても自分に甘えがでてしまい後回しにしてしまうこともよくあります。
しかし、そういった甘えをなくすことで、自身をどんどん成長させることができます。
与えられている時間は、人間は皆平等です。その時間をどのように使うかで、人との差が生まれます。
自分への甘えをなくすことで「意思力」を鍛えることができます。
この意思力というのは、1日の中で浪費するものです。日常の中で、自分への甘えをなくすことで、この意思力の量を多くすることができ、1日をデザイン通りに過ごしていけます。
そういった日常の中で、自己研鑽する機会はいくらでもあります。
実践を伴わない知識
知識は表現するためのものである。この言葉はそのように思わせてくれる言葉です。
先人たちの言葉に耳をかたむけることは非常に重要だと思います。私も病院勤務時代には職場の先輩だけでなく、外部の人たちの話を聞くことで見聞を広めることができました。そして、臨床の現場で患者様に還元することができました。
課題を克服するため、人の考えを聞き議論を重ねて、知識を知恵へと変換する。そして、実践し人へ還元する。
そういったプロセスが、世界をより良くするために大切なおこないなのかもしれません。
どのようなモノにも意味はある
中国古典〜1日1言〜:2/1
”無用の用”という言葉がある。無用だと思われているものこそ実は有用なのだという主張です。
心に余裕を作ることが、将来の大成のために必要なことだとも考えられます。
日常から自身を磨くことを忘れず、心に余裕をもって日々の事上(実際の行動)にあたることが大切だと思います。
知識を実践へと結びつける姿勢を意識して、学びを深めていきたいです。

本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。