中国古典〜1日1言〜:5/13
5/13
善く人を用うる者はこれが下となる
-善用人者為之下-
「老子」
善く人を用うる者はこれが下となる
「人使いの名人は相手の下手にでるのだ」という。
力を誇示したり乱用したりしない。どんな相手にも謙虚な態度でへりくだる。だから逆にリーダーとして人に立てられるのだという。
『老子』は、こうも語っている。
「すぐれた指揮官は武力を乱用しない。戦功者は感情にかられて行動しない。勝つことの名人は力づくの対決に走らない」
『老子』は、ただたんに謙虚であれというのではない。その効果をちゃんと計算しているところに『老子』のしたたかさがあるのだ。
力の誇示
これをどのように解釈するかは人それぞれおだと思います。しかし、自身の価値を証明するためには誇示ではなくても表現することは大切ではないでしょうか。
誇示:自慢してみせること
力の”誇示”ではなく、力を”どのように表現するか”ということが大切です。そして、表現する力を個人が兼ね備えているか。それには修養が大切です。
力を見せびらかすのではなく、刀のように毎日手入れして研ぎ澄まし、ここぞという時に力を表現する。そういった姿勢が大切だと思います。
中国古典〜1日1言〜:4/14
謙虚な姿勢で、常に物事に取り組んでいくことが徳を高める大切な姿勢かもしれません。
組織のトップの姿勢
感情にかられて突発的に行動を起こしてしまう自制心の持ち主は、組織のトップにはなれないのだろう。傲慢な態度が、そういった姿勢につながると思います。
傲慢:思い上がって偉そうな態度をとること
常に謙虚な姿勢で、力を蓄えて適切な時に力を発揮する人物は決して傲慢になることはないと思います。
その謙虚である効果というのも、しっかり見据えて強かに行動を重ねていきます。
したたかに強くなっていくことが、徳を身につけるための修養だと思います。
中国古典〜1日1言〜:4/1
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