中国古典〜1日1言〜:4/27
4/27
人に接しては則ち渾てこれ一団の和気
-接人則渾是一団和気-
「近思録」
人に接しては則ち渾てこれ一団の和気
一見して冷たさを感じさせる人物とかトゲトゲしい雰囲気をもった人物のもとには、人は集まってこない。人に好かれるのは、温かさをもった人物である。それがここに言う「和気」にほかならない。
『菜根譚』も、こう語っている。
「寛大で心の温かい人は、万物をはぐくむ春風のようなものだ。そういう人のもとでは、すべてのものがすくすくと成長する。酷薄で心の冷たい人は、万物を凍りつかせる真冬の雪のようなものだ。そんな人のもとでは、すべてのものが死に絶えてしまう」
心の温かさ、そしてそこからにじみ出てくる「和気」、これが必要なのである。
内面からにじみ出てくる和気
この一節には、「内面からにじみ出てくる和気」が重要であると述べられています。とってつけたような上部だけのものでは、かえって逆効果だと。
この和気を身につけるためにはさまざまな感情を経験しないと身につかないと私は考えています。
こういった感情を鍛えられるのは、大人になるまでに基礎を作っておくことが大切だと思います。つまり、大人になるまでに喜怒哀楽の感情を経験することです。それも自分の感情が大きく揺れ動くような事象にであることが大切であると考えています。そういった経験は、パーソナリティを築き上げる上で大切な経験です。
この喜怒哀楽の経験を、どのように和気につなげていくかが大切です。それが人との出会いだったり、尊敬する人物だったり、読書だったり、さまざまなキッカケや出会いが重なり合って和気へとつなげていきたいものです。
一つの経験だけで、その人の性格は決まらないと思います。時間軸をながくもって、さまざまな出会いのなかで形作られていくと思います。
中国古典〜1日1言〜:2/8
ここでも紹介していますが、心=刀と比喩することができます。打たれれば打たれるほど強い刀=心になっていきます。
感情を揺さぶられながら前を向いて、何歳になっても心は成長することができます。
和気を目指して、日々成長を心がけていきたいと思います。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。