中国古典〜1日1言〜:4/9

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蓬も麻中に生ずれば、扶けずして直し
-蓬生麻中、不扶而直-
「荀子」
蓬も麻中に生ずれば、扶けずして直し
蓬という草は、ふつう、土にへばりついて生えている。しかし、そんな蓬でも、麻のなかに生えれば、まっすぐに、すくすくと育つのだという。なぜなら、麻は上へ上へとまっすぐに伸びるので、そのなかに生えれば、蓬もそれに影響されるからである。
人間もそれと同じこと。環境をえらび、よい交友関係に恵まれれば、それに感化されて立派な人間に育つのだという。
人間の性格は、環境によって決定される部分が多いように思う。それに、環境というのは変更不可能なものではない。その気になれば、いくらでも変えることのできるものだ。立派な環境をつくるのも、結局は自分の責任なのかもしれない。
環境にとびこむ
蓬のように上に成長しにくい場合、麻のようにまっすぐ生きていく集団に飛び込むことが自身の成長を引き上げるために大切なことだと考えさせれれます。
人間というのは集団で生きる生き物だと思います。身の回りにそのような魅力的な集団があれば、その中に飛び込み自身をアップデートすることが成長を引き上げるために大切なことだと思います。
常にまわりにアンテナをはり、身の回りに魅力的で素晴らしい言動を起こしている集団がいればそこに成長するチャンスが隠れていると思います。
環境をつくる
麻のようにまっすぐに生きていく集団になることも、成長し続けるために大切なことだと思います。そのためには、周りの仲間の存在が大切になります。常に同じ志をもつ仲間と出会えることが、人生をより良くするために大切なことだと思います。
「立派な環境をつくるのも、結局は自分の責任」とあるが、身に起こる事象は全て自分の責任だと私は考えています。
より良い環境をつくるために、自身の徳を磨き続けることが大切です。その環境に満足をしてしまうと、あとは衰退をたどるのみです。常に成長していく姿勢が大切だと常々おもっています。
指導者として
少年サッカーの指導者として、常に子どもたちに最適な環境を提供していかなければいけません。子どもたちにとって最適な環境かどうかの判断の指標の一つとして、尊敬する指導者がいるかどうかが一因としてあります。
そして、試合経験をたくさん積み、質の高いトレーニングを提供し、切磋琢磨できる仲間と出会えることが大切です。
そうした環境を提供し続けることが、指導者として大切なことの一つだと思います

本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。