中国古典〜1日1言〜:4/24
4/24
花は半開を看、酒は微酔に飲む
-花看半開、酒飲微酔-
「菜根譚」
花は半開を看、酒は微酔に飲む
花を観賞するなら五分咲のころ、酒を飲むならホロ酔い機嫌のあたりでやめておく。酔っ払ってヘドを吐くような飲み方は最低だというもの。
この一句は、花の見方や酒の飲み方を語りながら、じつは人生の生き方を説こうとしているのだ。
なんでも思いどおりになる満ち足りた境遇は、往々にして人をダメにする。傲慢になったり、変に意固地になったりして、かえって人から嫌われることが多い。むろん、したいことも十分にできないような、あまりにも不自由な境遇でも困る。ホドホドがよいということだ。恵まれてた人でも、一つや二つ、思い通りにならないことをかかえていたほうがよいのかもしれない。
満は損を招く
この言葉にもあるように、なんでも思い通りになる満ち足りた境遇は、往往にして人をダメにするとあります。甘やかされて育った子供というのは、大人になってからの問題解決能力や行動力や求心力が得られにくいと考えられます。
世の中には裕福な家庭と裕福ではない家庭の2つに分類することができます。そして、裕福ではない家庭が世の中では圧倒的に多いことが予想されます。そういった大衆感覚が欠落した状態では、リーダーになることは難しいと思います。
孔子もそうですが、徳のある人物は何かしらの苦悩を抱えて育った経験があると思われます。そういった苦労を全くしらないで育つ人間というのは、寛容性にも欠けてしまうかもしれません。
中国古典〜1日1言〜:3/24
だから失敗を経験することが大切
近年は子供を親が操作するような場面も、少年サッカーの現場にいると見受けられることがあります。子供に苦労を経験させることも、親の努めだと思います。
こういった苦悩を経験することが、大人になってからの寛容性を高めるための大切な経験値となります。子供はそれをすぐには受け止めることができないかもしれませんが、そのために親の存在が必要になってきます。
大人の役目は、”子供に成功体験をさせる”だけではなく、”失敗体験をした後の安心を提供する”ことが、なによりも大切なことだと思います。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。