中国古典〜1日1言〜:3/24
3/24
満は損を招き、謙は益を受く
-満招損、謙受益-
「書経」
満は損を招き、謙は益を受く
満:慢心
謙:謙虚
「満」がなぜ損を招くのか。二つの理由があげられる。
・自分自身、それ以上の進歩、向上が望めない。
・必ずや周囲の反発を受け、まとまる話もまとまらなくなる。
その点、「謙」は逆の作用をもっている。こちらが謙虚な態度で出れば、かえって周囲の支持を集めることができる。とくに、力のある者、能力のあるものが謙虚な態度に徹すれば、そのメリットはいっそう大きいであろう。
満足をしない
ここでいう満足とは、自己満足にあたると考えています。自己に満足をしてしまうと、記述にあるようにそれ以上の向上が望めません。常に、向上心をもって物事に取り組むことは成長するために必要な姿勢だと思います。
自分の仕事にもあてはまりますが、満足をすることはありません。病院勤務時代にはリハビリゴールを達成した時には達成感を感じることはありましたが、満足をすることはありませんでした。特に専門職というのは満足をすることは一生ないと思っています。
サッカーなどの試合においても、勝つことで満足をすることはありません。優勝するという目標を達成することで達成感をえられることが、自己肯定感を高めるためにも大切なことだと思います。
達成感を得る
こまかな目標を設定し、クリアをすることで達成感を得ることは大切なことだと思います。小さな目標から大きな目標まで、目的のためにさまざまな目標を設定していくことが大切だと思います。
達成できるか達成できないか、ギリギリのところをやちょっと背伸びをしたら届くような目標設定が成長を促すためには大切なことであるという人は多いと思います。私もそのように思います。達成感を積み重ねていくことが、自己肯定感を高めるためには大切なことです。目標設定の大切さを少年期から説いておくことは重要なことだと思います。
謙虚かつ大胆に
この言葉にもあるように、謙は益を受くとあります。謙虚であることが、周囲の反感を買わないための一つの手段なのかもしれません。
しかし、謙虚ばかりであると自身の能力を過小評価する恐れがでてくると考えられます。自身を客観的に評価し、表にはださなくても内に秘める力は蓄えて、時がきたらその力を発揮する準備はしておかなくてはいけません。
社会という組織のなかで生きていくうえで、謙虚に目の前の仕事に取り組むだけではなく、社会問題に目を向け、自身にできることがあるならば大胆に行動を起こしていくことも大切だと思います。
中国古典〜1日1言〜:1/18
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