中国古典〜1日1言〜:2/11

2/11
天地の道は極まれば則ち反り、盈つれば則ち損ずる
-天地之道、極則反、盈則損-
「淮南子」
天地の道は極まれば則ち反り、盈つれば則ち損ずる
天地の法則:暑いと暑さにうだっていても、やがて涼しい秋になり、そして寒い冬がめぐってくる。寒いと寒さを嘆いていても、やがて暖かい春となり、そしてまた酷暑の夏がめぐってくる。
人間社会を支配している摂理も、これと同じである。しだいに昇りつめて頂点を極めると、もはやそれ以上の頂上はなく、待っているのは下降である。
逆にどん底に落ち込んでもけっして落胆する必要はない。あせらず騒がず、力をたくわえながら、時を待つことだ。
状況は必ず変化する
天地の法則が人間界にも当てはまるなら、幸せな状況も苦しい状況もずっと続かない。と考えた方が物事の変化が生じた時に心の準備ができている。
これはポジティブシンキングにもつながると思います。常に状況を好転的に捉えることで、物事を前に進めるための精神のベースができるのです。
この法則が人間社会において当てはまるための大切なことが、「自分で状況を打開する」という気持ちが大切だと思います。
どのような人間に状況が好転するか
ではどういう選手が伸びるかといったら、「勝負どころで自分が決めるんだ」「自分がこのチームを勝たせるんだ」って思える選手だと思います。
藤原秀昭 1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書 致知出版社
バレーボール女子日本代表監督であった中田久美氏はこのように語っています。
天地の法則において、状況を好転させるためには”気持ち”が大切になってきます。”絶対状況を打開してやる”などと状況を変える強い気持ちが、結果につながると思います。
流れに身を任せるままでは、状況が好転するまでに時間がかかるかもしれません。不遇の時期でも、力を蓄える努力が大切です。
満足をしない
”頂点を極める”とはどういうことか?私は”満足をする”ということだと考えています。
自分のプレーに100点満点をつけるようでは、伸び代がなくなります。常に改善できる余地が存在すると私は考えています。たとえ、大会で優勝したり世界の頂点に上り詰めても、知識・技術の向上は図れます。
スポーツには相手が存在します。相手の状況が変わるなかで、自分の対応も変えていかないと結果を出し続けることができません。
常に満足をせず、向上できる余地に目を向けて日々の練習に励むことが、能力を伸ばすために大切なことだと思います。

本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。