中国古典〜1日1言〜:3/29
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世に伯楽あり、然る後に千里の馬あり
-世有伯楽、然後有千里馬-
「文章軌範」
世に伯楽あり、然る後に千里の馬あり
「世の中に伯楽(馬の良し悪しを見分ける名人)が有って、はじめて一日に千里も走るという名馬が見出される。」
伯楽:馬を鑑定する名人
千里の馬は伯楽がいてこそ見出されるのである。人間も同じことだ。どんなに才能があっても、それを見出してくれる伯楽に出会わなかったら、世に出ることはむずかしい。
能力を数値化する
自信の能力を過信してはいけません。しかし、客観的に数値化できる結果を残しているのであれば、それは自信となります。
この言葉にある千里の馬(駿馬)は、数字を残しているのであれば間違いはないと考えられます。このように自身の能力を客観的に数値化できることに取り組むことは大切なことだと考えられます。
サッカーだと、リフティングの回数や大会での成績やゴール数(ハットトリック)などで自信の能力を数字で表現することができます。専門職ならば、その専門性につながる評価結果を大切にする必要があります。
能力を知ってもらうために必死になる
スティーブ・ジョブズ氏は、こういう言葉も残している。
”いくら素晴らしいものを作っても、伝えなければ、ないのと同じ”
このことからも、伯楽の重要性がうかがえます。現代でいうと、営業やマーケティングに置き換えることができるでしょうか。もはやこの考え方は、現代では主流となっていると思います。私自身、口コミで良いものは広まっていくと考えていました。しかし、それだけでは広がるスピードは弱いです。
この本でも紹介されていますが、新製品が世界の人口に広がるスピードが科学技術の発展によって格段に早くなっていると指摘されています。
サッカーでも、いくら素晴らしい選手がいても周りに知ってもらう機会をつくらないといけません。私たち指導者は、練習だけではなく外部のチームとの試合する機会や他地域への大会に積極的に参加することが、子供の成長に大切なことであり名馬を見出す伯楽となるのだと思います。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。