中国古典〜1日1言〜:3/17
3/17
兵を用うるの害は猶予最大なり
-用兵之害猶予最大-
「呉子」
兵を用うるの害は猶予最大なり
「猶予」とは、ぐずぐずためらうこと、優柔不断である。それが軍を率いる将帥にとっては、最大の欠点だという。
呉子:中国の兵法書
これは軍の将帥だけでなく、組織のリーダーについても、そっくり当てはまる。一般に誤りのない的確な決断を下すためには、豊富な情報を必要とする。片寄った情報にもとづいていたのでは、誤った決断を下しやすい。
害は猶予最大
軍の将帥や組織のリーダーにとって、優柔不断であることは害であると古くから語られていることに納得です。リーダーたるもの、決断力に優れていないと組織を動かす能力に欠けるのだと思います。これは、チームの監督にしても同じことだと思います。
サッカーの監督にしても、選手交代のタイミングやメンバーを決める時などは決断が必要です。その決断が人にどのような影響を与えるかなども考慮すると、決断が鈍ることがあります。なので、リーダーには時に厳しさが必要なのだと思います。万人に良きリーダーと思われるリーダーはいないと私は思います。田中角栄にしても、功績を讃える書籍が一時流行しましたが、ロッキード事件などで批判的にみる人もいます。
人間的に悪評と好評のバランスのとれた人物が、良いリーダーなのかもしれません。
中国古典〜1日1言〜:3/16
優柔不断を解消するために
・他人や組織の事を思って判断する
・片寄った情報だけで判断しない
・間違いや失敗を経験する
人によく思われたいという思いが、優柔不断を招いてしまうと私は考えています。自分を中心に世界を見てしまうと、客観的に物事を見ることができなくなります。相手のためを思って決断していくこと、組織のためを思って決断していくことが大切になってきます。それが、巡り巡って自分のためになると私は考えています。
そして、片寄った情報だけで物事を判断していると誤った判断に陥りやすいと私も思います。常に逆の立場で物事を判断する癖をつける必要があると思います。そのためには、情報収集する力を身につけることです。つまり、読書をすることが大切です。
情報量が少ないこと、間違いの経験が少ないこと、失敗の経験が少ないことが優柔不断を招いてしまうと考えています。
そのためにも、行動を起こし続けて経験値を蓄積していくことが決断力を高める一つの方法だと思います。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。