中国古典〜1日1言〜:5/8
5/8
言は行を顧み、行は言を顧む
-言顧行、行顧言-
「中庸」
言は行を顧み、行は言を顧む
「顧みる」:過ぎ去った事を思い起こす。心にとどめ考える。
「言は行を顧む」とは、何か発言するときには、言動がそれに伴っているかどうかを考える。そうすれば、発言におのずからブレーキがかかるのだという。
「行は言を顧む」とは、何か行動を起こすときは、自分の発言を思い出す。そうすれば発言に比べてまだまだ行動が足りないのではないかと反省し、いっそう励むようになるというものだ。
言行一致
人間は誰でも、言行一致であることが望ましい。と述べられています。その通りだとおもいますが、「言」と「行」を身の丈にあったことだけするだけでは成長速度が緩慢となってしまいます。
この「言」と「行」を一致させるように、双方を背伸びするような言行を起こすことが大切だと思います。それができるのが日常です。日常にこそ成長するための素地を固める場面がたくさんあります。友人や家族に、軽い言葉だけを発するのではなく、言葉に行動を伴わせるような行為が大切だと思います。
「目は口ほどに物を言う」という言葉がありますが、どのような言葉を扱うかは目を見れば予想ができます。特に少年期の子供たちというのは、目は素直です。どういった目をしているかでその子の特徴を予想できます。
私は少年サッカーにおいて、選手たちに試合の感想をよく聞きます。ネガティブな発言ばかりする選手や他者の評価を求めた時に、否定的な意見ばかりを言う選手は目線を合わせることをしなかったり、目を泳がせ常に目線を下げています。
私の経験則ですが、素直な選手というのは目線を下に下げることをあまりしません。
扱う言葉を大切にし、そしてそれに行動を伴わせることが言行一致の言動を起こし、人として成長し続ける大切な要素だと思います。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。