中国古典〜1日1言〜:2/15
2/15
人を知る者は智なり、自ら知る者は明なり
-知人者智、自知者明-
「老子」
人を知る者は智なり、自ら知る者は明なり
人を知る者はせいぜい智者のレベルにすぎない。自分を知るものこそ明知の人である。
智:深い読みのできる能力。洞察力。
明:「智」よりもさらに深いところまで洞察できる能力。
人を知るだけでも並大抵のことではない。しかし、それよりもはるかにむずかしいのが自分を知ることである。
人のことはわかっても、自分のことはわからないのが一般であろう。それでは事に臨んで的確な判断を下すことができない。
人間関係においても、まず自分を知ることが大切
自分がどのような人間かを言葉で表すことは難しいと感じています。
自分を客観的に見ることをしていないと、なおさらです。
しかし、自分がどのような人間かを把握していないと、相手にうまく対応することができないと考えています。
私は順序として、先に自分を知ることから始めて、次に相手を知ることで、円滑なコミュニケーションが図れると考えています。
スポーツにおいて「明」を得るために
「明」の意味である深い洞察力を得るためには、自分を知ることが大切であることがこの言葉からもわかります。
自分の長所と短所を整理し、長所を伸ばすため、短所を改善するために練習する。そして、試合で練習した成果を発揮する。その繰り返しが成長を促してくれます。
そういった経験をすることで、自分の能力を知ることができます。
サッカーの試合で勝つためにも人を知る
サッカーにおける攻撃において、風間氏は「個人を壊す」という表現をしています。相手チームのディフェンスをみて、”どの選手を攻略するか”という視点を持つ事が大切だと私は認識しています。
一般的に、”相手のディフェンスを崩すには…”という集団単位で相手をみて攻撃を語ることが多いです。
しかし、この言葉にもあるように、サッカーにおいても一人一人をみて、選手にどのような特徴があるかを分析して、攻略をする方がより実践的になります。
集団スポーツにおいても、個人の能力をしっかり把握して、相手のチームの個人能力も把握し、戦略を立てることが、監督やコーチの仕事だと思います。
ボクシングやテニスなどの個人競技では相手を知ることを自然と行えていますが、集団スポーツでも個人単位で相手チームをみてどのように攻略するか考えることは大切な思考です。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。