中国古典〜1日1言〜:7/2

7/2
剣は砥を待ちて而る後に能く利なり
-剣待砥而後能利-
「淮南子」
剣は砥を待ちて而る後に能く利なり
剣:砥石にかけて入念に研ぎあげなければ、鋭い切れ味が生まれてこない。
また、鋭い剣でも、長いことほったらかしにしておけば、サビついて使いものにならなくなってしまう。
人間も、それと同じことだ。
自分を「賢い人間」ー立派な人間に育てあげるためには、不断の修養を怠ってはならない、というのだ。
リーダーとしての徳は、一朝一夕に身につくものではない。不断の努力が大切なのである。将来のリーダーをめざす者は、自分を砥石にかける労を惜しんではならない。
賢い人間
学校教育において、偏差値など“頭の良い人間の教育”が主となっているように思います。そして“頭の良い=勉強ができる人“が良い会社に就職ができて暮らしが楽になることが今の社会だからだと思います。
しかし、社会を生き抜いていくためには頭が良いではなく”賢い人間“を教育していくことが大切なのだと私は思います。
衣食住について深く学び、社会で生きていくための知識を学び、商いをするための知識を学など、生きることに直結する学問を義務教育の時代にしっかり学びたかったと私は思います。
”自分を砥石にかける労“ですが、間違った砥石にかけてしまい切れ味を落ちてしまわないようにしなければならないと思います。
不断の努力
不断:途絶えなく続くこと
努力は途絶えることなく続けていかなければならないと改めて認識させられます。よって、努力とは“心から欲していること”でなければ続かないのだと思います。
試験勉強などで目的を達成してしまうと、おこなった努力というのはその後はおこなわれなくなります。しかし、疑問を解決する能力や技術力を高めたいと思う努力は不断の努力として行えると思います。
言われてする努力ではなく、内発的に湧き出てくる努力を行うことが大切だと思います。
湧き出てくる水を見つける方法とそれを組み上げる方法を学ぶことが、義務教育においては大切だと思います。

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