中国古典〜1日1言〜:4/28
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君子は必ずその独りを慎む
-君子必慎其独也-
「大学」
君子は必ずその独りを慎む
「独りを慎む」、略して「慎独」とは、他人の見ていない所でも、まちがったことをしないように、絶えず自分の言動をチェックすること。
他人の眼があれば、誰でも慎重に振るまう。だが、他人の眼があろうがなかろうが、常に慎重に振るまうのが君子なのだという。
独りだからといってまちがったことをすれば、他人にはしられなくても、自分は知っている。他人はだませても、自分はだませない。
それがいつまでも気持ちに引っかかり、知らぬまに容貌や態度に現れてくる。
「独りを慎む」のは、結局、自分のためなのだ。
自分はだませない
この言葉もとても素敵な言葉だと思います。上辺だけの態度をとる人物は、「独りを慎む」ということはできていないだろう。
結局は、いかに自分をコントロールすることができるかということが大切だと思います。24時間、自分に厳しくしすぎると容易に破綻をきたしてしまうことが予想できます。自分の24時間、1週間、1ヶ月、3ヶ月、半年、1年をいかにデザインできるかが大切だと思います。
独りを慎むためには、時間管理が大切だと思います。そのためにもメリハリのある行動が大切です。機械でも稼働し続けると故障する可能性があがってきます。機械も充電したり、時には電源をきったりします。
人間も、独りを慎み間違ったことをしないためには、自分を律する心の強さと休息が重要です。そして、そういったことを内発的に行動できるような教育が大切だと思います。
少年サッカーの現場では、上辺だけとりつくろうような子供もいます。そういった子供達が、この言葉の意味を理解できるような教育が、大人になるまでのどこかでは出会わなくてはならないと思います。そのタイミングは人それぞれです。運を引き寄せるにも、周りの大人も努力をしないといけません。「類は友を呼ぶ」というように、大人が学びを深め続ける限り、子供も成長を続けると思います。
性格は表情にあらわれる
子供達をみていると、性格が顔や表情にあらわれていることを感じます。子供時代こそ、独りを慎むという行為の重要性を教育する必要があると思います。
「知らぬ間に容貌や態度に現れてくる」昔の人は、物事の本質をすでに見抜いていると思います。それを濁して、メディアが世論を誘導したり思考停止に陥りやすい状態にされないためにも学びが重要です。
そして、そういった学びを深めた人物は、表情や態度にあらわれてくると私は思っています。慎独であることが自分のためであるのだから。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。