中国古典〜1日1言〜:4/19
谷本一真
taniblog
鼎の軽重を問う
-問鼎之軽重-
「左伝」
鼎の軽重を問う
「しかるべき地位についている人物に対して、その資格を疑い、退任を迫ること」
鼎:王位。または王位の象徴。
軽重:重さの度合い。
現代のリーダーも、鼎の軽重を問われるようになってはおしまいだ。そうならないためには、リーダーにふさわしい徳と力を、しっかりと保持していなければならない。
指導者や組織のリーダーとして、周りから疑念を抱かれるようではまだまだである。「この人に指導を受けたいと思わない」「この人の言ってることは的外れなことが多い」「あの人がやっていることは尊敬できない」など、まわりからネガティブな声が多いとリーダーとしてはまだふさわしくないのかもしれない。
実力が立場に追いついていないことが要因であれば、自分の実力を過信してしまうケースもあると考えています。しっかり、自己分析がおこなえていればそのようなケースにはなる可能性は低いと思います。
客観的にかつ物事を多角的にみれる習慣をつけることが、自己分析を正確に行えるために大切なことの一つだと思います。
逆に指導を受ける立場としたら、その指導者の資質を疑ってみるべきだと思います。専門家として、人間として軽重をとわれる必要のない人物かを見定めないといけません。
尊敬できない人物のもとで働いたり、学びをすすめても自身の成長を加速させてくれません。そういった
疑ってみても、やはり尊敬できてついていきたいと思わせてくれる人物には、その人から学べるもの全て吸収して自身の徳を磨き続ける必要があると思います。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。