中国古典〜1日1言〜:4/2
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君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず
-君子和而不同、小人同而不和-
「論語」
君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず
「君子は協調性に富むが、無原則な妥協は排斥する。小人は逆である。やたらと妥協はするけれども、真の協調性には欠けている」
和:自分の主体性を堅持しながら他と協調すること。
日本の社会では、昔から「和」が強調されてきた。現代でも、しきりに組織の「和」が強調されている。だが、孔子のこのことばに照らしてみると、われわれの理解している「和」には問題がないではない。
なぜなら、「和」が強調されるあまり、個人が組織のなかに埋没する傾向が強いからである。講師に言わせると、それは、「和」というよりも「同」に近い。
「個」があって、「和」がある。
この言葉にあるように、個を蔑ろにする組織は小人の組織となってしまうのでしょう。私もそのように感じます。「天下を争う者は必ず先ず人を争う」という言葉があるように、組織で高みを目指すならば、個の能力は必須だと私は思います。
個の能力を抑圧する組織ならば、組織にとっても個人にとってもよくないでしょう。
サッカーに関しても同じです。チームに個人の能力を当てはめるようでは試合の大事な局面を打開する迫力が得られにくいことが予想されます。
中国古典〜1日1言〜:3/13
組織の中に、個を当てはめるとイノベーションは起きにくくなる?
会社などでは、異端を嫌う傾向があるのかもしれません。組織の規律に背く行為は目に余ります。しかし、皆が個性を失い、会社や組織の言いなりばかりの集団だと人間味がないと私は思います。それだったらAIで良いわけです。
昨今、芸術の分野の重要性が注目されています。昨今の著書のなかでも芸術性の分野の重要性を訴えている本が多分にあります。
個人の主体性を大切にした教育をしていくことが、人間社会において大切なことだと思います。戦後GHQの政策によって同じ考えをもった日本人を多く輩出するような学校教育では日本の技術革新能力は後退の一途をたどるのかもしれません。
現在、有事(ロシア・ウクライナ問題)における円安が、日本の価値をあらわしています。
今後の社会に役立つ人間になるためにも、世界情勢や歴史を学び続けて“君子は和して同ぜす”のような生き方を目指していきたいと思います。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。