中国古典
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中国古典〜1日1言〜:2/7

谷本一真
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前事忘れざるは後事の師

-前事之不忘、後事之師-

「戦国策」

前事ぜんじ忘れざるは後事こうじの師

前事:むかしのこと。これには、①自分の体験、②歴史上の経験、の二通りの意味が含まれている。

後事:将来。

とくに重要なのは、失敗の経験に学ぶことである。それをしないと、何度も同じ失敗を繰り返す恐れがある。これは賢明な生き方とは言えない。

 

戦国策

戦国策

人間の闘争の表裏を達意の文章で示している書物です。日本では江戸時代に広く読まれたとあります。

戦いに勝っていくためには、自身の失敗体験、先人達の経験(伝承)をたくさん知り、自身の経験に活かすことが大切だと思います。

闇雲に気持ちだけで相手に熱くぶつかっていっては、墓穴を掘る可能性が高くなります。状況を観察し、相手の逆をつくプレーをすることが勝つためのコツの一つです。「心は熱く、頭は冷静に」という言葉を私も学生の時に指導者にかけてもらいました。冷静に状況を分析して状況を打破するためには、過去の失敗、先人達の経験が役に立ちます。

スポーツや仕事などは、目の前の相手との戦いです。経験を積み重ねる重要性は、戦いに勝つためでもあります。

失敗から学ぶ

こういった書物からも言われているように、「失敗から学ぶ」という事はとても大切なことです。自分の経験と歴史上の経験から、失敗を学ぶことが大切です。

現在、失敗=ネガティブ な事とイメージがついています。しかし、失敗することはポジティブな事です。そこに成長するキッカケが隠れています。

少年サッカーにおいても、「上手くできないプレー」を改善するために取り組むことが成長につながります。

こういう姿勢が身についている選手は、急激に成長します。少年サッカーの試合を通して「急に上手くなったな」と思うことがあります。その少年に話を聞くと、「ものすごく練習した」とのことです。

失敗とは転ぶことではなく、起きあがらないことである。

メアリー・ピッグフォード(アメリカの女優)

このような言葉もある。

ここでいう失敗=次に活かす経験にしていくことが成長には大切です。

好きでないと失敗から学べない

失敗から学ぶためには、取り組んでいることが心の底から好きでないといけません。

少年サッカーの現場では、全員が心の底からサッカーが好きという選手ばかりではありません。

「父さんがサッカーしろって言ってるからしている」
「俺大人になったらサッカーしないと思う」
「クラスの皆がしているから…」

など、小学校単位でのクラブチームを指導していると、色々な子供達に出会えます。

純粋にサッカーが好きな選手は、能力が高いです。それは、前事において、サッカーと向き合う時間が多いことが主因として考えられます。

やはり、事柄と向き合う時間が多ければ多いほど、能力が高くなります。

前事には、①自分の体験 も含まれています。

効率性を求められる昨今ですが、自分の体験を積み重ねていくことが、後事に役立つという事が昔から述べられています。

守屋 洋 中国古典 一日一言 PHP文庫

本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。

ABOUT ME
谷本一真
谷本一真
理学療法士、3学会合同呼吸療法認定士、心臓リハビリテーション指導士、PRP-Japan
PRIコンセプトを基に、障害の予防とパフォーマンスの向上を目的としたコンディショニングをおこなっています。また、サッカー指導者としても活動しており、特に小学生に対する指導を行っています。 運動や習慣改善によって健康を支援することに情熱を注いでおり、各個人のニーズに合わせたプログラムを設計しています。興味がある方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。詳細は直接やりとりの中でお伝えいたします。
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