中国古典〜1日1言〜:1/24

谷本一真
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綸言、汗の如し
-綸言如汗-
「礼記」
綸言、汗の如し
綸言:天子(トップ)のことば
これは汗のようなものだという。汗というのは、一度自分の体から出てしまうと、二度ともどってこない。
トップ(天子)は、くれぐれも発言を慎重にしなければならないという意味
一般にリーダーというのは、主張すべきときには断固として主張しなければならない。それくらいのことができないようではリーダー失格である。
だが、ぺらぺらまくしたててやたら失言取り消しをやっているようでは、これまたリーダー失格と言ってよい。
発言の重み
何気ない発言を、記憶していることがある。
例えば2人で会話した際の記憶。一方が言ったことを覚えていなくても、他方が覚えているケースがある。それはその発言に対する双方の受け取り方の違いだ。
何気ない一言が、相手の胸につきささるときがある。
私も、中学時代に何気なく先生に言われた言葉を今でも覚えている。
指導者という立場においては、発言を慎重にしなければならないと、このことばを通して再認識することができた。
慎重な発言をするために
指導者において、物事を深く考えず安易に発言してしまうことがいけない。
この発言が、受け取り側がどのように受け取るかを考える必要がある。
そこを考えずにただ感じたことをそのまま発言してしまうと、ことばで相手を傷つけるリスクが高くなってしまう。
そこで大切なのが、知識量だ。
広い見識と経験を兼ね備えることで、安易な発言をしないようにする。
私自身、仕事においても安易な発言をすることで相手を傷つけてしまうことも経験している。
そういった失敗経験を、未来により確かな発言ができるように生かさなければならない。
そのためにも、弘毅(広い見識、強い意志)の姿勢で発言をしていくことが大切である。
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