中国古典〜1日1言〜:4/19
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他山の石、以って玉を攻くべし
-他山之石、可以攻玉-
「詩経」
他山の石、以って玉を攻くべし
「よその山から出た質の悪い石でも、自分の玉を磨くのに役立てることができる。転じて、他人の誤った言行でも、自分の修養の助けとなるということ」
自分を鍛えるのは、どんな人にも望まれることであるが、とくに、人の上に立つリーダーには不可欠な条件である。では、自分を鍛えるには、どうすればよいか。まず考えられるのは、立派な人物を目標にし、そのレベルを目指して努力することである。
周囲にそのような人物がいない場合はどうするか。くだらない人物は身の回りにも大勢いるはずだから、かれらを反面教師として利用し、そうならないようにつとめることだ。
どのような出来事にも意味がある
こういった言葉を使用する指導者は多いと思います。私もその1人です。この言葉ででてくる“他山の石”とは、よその山から出た石ころです。自分の価値観の外にある出来事や言動が、自分の中に振ってきたとしても、それは十分利用価値があるものです。
逆にみると、そういった出来事や言動にはどんどんと触れる必要があると思います。そうでなければ、いつまでも自分の殻を破ることができず大きな価値観をもつことができないと思います。
どのような言葉も、自分の心を磨く材料になります。材料をどのように料理するかは自分次第です。そのためにもレシピ(考え方)というのが大切になってきます。
尊敬する人物をみつける
この言葉の説明で筆者が述べているように、自分を鍛えるためには立派な人物を目標にして、そのレベルを目指して努力することにあります。
自分が好きだと思う分野の先人で、尊敬する人物をみつけることが大切です。そして、個人的にはもう一つ違う分野の人物で尊敬する人を見つけることが大切だと思います。
”イノベーションは足し算ではなく、掛け算で起こる“という言葉があります。私は現在、フィットネスと芸術と美術はイノベーションが起こるのではなくかと思っています。
尊敬する人物をみつけ、その人物の思考を読み解き、昇華することができればとても素晴らしいと思います。
他山の石を大切にし、自分の価値を高める材料へと料理することが、この言葉からも学ことができます。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。