中国古典〜1日1言〜:2/18
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小利を見れば、則ち大事成らず
-見小利則大事不成-
「論語」
小利を見れば、則ち大事成らず
小利:わずかな利益
大事:大規模な計画
あせらぬこと、小利に惑わされぬことだ。あせると仕損じるし、小利にまどわされると大きな仕事をやり遂げることができない。
長期の目標を立て、その目標に向かって一歩一歩着実な前身をはかる。そうすれば、あせることもないし、小利にまどわされることもないだろう。
人間は小利をみてしまいがち
私はこのように感じています。
目標を達成するために、日々の時間を大切にしなくてはいけません。空き時間で勉強したり、読書したり、身体を動かしたり、スマホを見る時間を減らしたり…
しかし、人間は目先の利益に目が眩み、判断力が低下してしまいます。人間は楽をしたくなる性質があると思います。しかし、この小利ばかりを追求してしまうと、大きなことを成し遂げることが困難となるでしょう。
昔の言葉から、大きな成果を得るためには、それに見合う対価を払わないといけないことが分かります。
世の中の成功している人間は、そのような対価を払い、成功しているのだと思います。
メリットよりベネフィットを理解する
近年、商品のメリットよりもベネフィットに注目が集まっているように思います。
メリット:特徴
ベネフィット:人や社会を幸福につなげる恩恵
その商品のメリットに着目するのではなく、その商品から得られる恩恵に目を向けることが大切です。
現在、問題にもなっているスマホの過剰使用もそうです。スマホを何のために使うのか?これを明確にしておくことは、心身の健康のためにも大切ではないでしょうか?
特に、現在はスマホをゲーム機として使用している子供たちが多くいます。少年サッカーや中学生のクラブチームの現場でも、休憩時間にはスマホのカードゲームの話をしている選手がいます。
現在、与えられている環境やモノに感謝し、そこからどのようなベネフィット(恩恵)が得られるか、それが個人の目的にどのように活かされるか、そういった事を考えることも大切だと思います。
欲望から大事が成し遂げられる。
大事を成すには、相当の努力が必要です。努力をどれだけ積み重ねることができるかが大切です。
その努力を継続するには、欲望が大切だと思います。
「家族を幸せにしたい」
「好きな事をして生きていきたい」
「科学の発展に貢献したい」
など、目的意識にもつながりますが、このような欲望を持つことは大切なことだと思います。
欲望を伴わない学習は記憶を損ない、記憶した事を保存しない。
「レオナルド・ダ・ヴィンチの手記」
前事(自己の体験)を積み重ねるにも、欲望をうまく利用して記憶の定着をはかり、技術の向上をはかることが大事を成すために一つの方法だと思います。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。