中国古典
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中国古典〜1日1言〜:6/14

谷本一真
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6/14

過ぎたるはなお及ばざるがごとし

-過猶不及-

「論語」

過ぎたるはなお及ばざるがごとし

孔子の弟子に子貢という人物がいた。あるとき、若い弟子の子張と子夏をサカナにして、孔子の意見を求めた。
「子張と子夏とでは、どちらがすぐれているでしょうか」
孔子が答えるには、
「子張は度が過ぎている。子夏は度が足りない」
子貢が、「では、子張のほうがすぐれているわけですね」と念を押したところ、孔子は答えたという。
「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」

過ぎてもいけない、足りなくてもいけない。バランスのとれた人間像が理想なのだよ、と孔子は言っているのだ。

 

バランスが取れるのは30代、40代

「人生には段階がある」と私は思います。段階を飛ばしていきなりバランスをとれるものでもないと思います。右にも左にも揺さぶれながら、突き抜けたりしながら自身の幅を作り、安定を図っていくことが大切ではないでしょうか。

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私は学びを深めることや知識の幅を広げようとすることに気付いたのは、20代後半です。もっと早く学びの重要性に気づき習慣化できていれば、もっと違った経験を20代でできたのではないかと後悔しています。しかし、いつからでも学びを始めることができます。

そして、人生には段階に応じた経験を経ることが大切であると孔子も指摘していると私は思います。すぐに結果を求めたくなるのは人間の性かもしれません。しかし、経験を経ることの重要性、失敗し恥を書いたり悔しい思いをしたりして心が強くなっていくと思います。

そうした経験を10代20代で経て、30代から自身のやるべきことを定めて取り組んでいくことで人生に意味を持たせていくことが大切ではないでしょうか。

突き抜ける経験も大切

日本の学校教育で右向け右の教育では、突き抜けた人間が輩出されにくいのかもしれません。周りと違う人間は、差別的な目でみられるのかもしれません。そういった人間こそ大切ではないでしょうか。

アインシュタインやイーロンマスクなど、アスペルガーと噂される人ほど世界に多大な影響を与えています。つまり、人と違うということが世界に大きな衝撃を与えて社会貢献に役立つヒントがあると思います。

そういった意味でも、突き抜ける経験ができることも大切だと思います。そういった“周りと考えが違う”といった経験こそが、自分自身が生き抜くすべが隠されているかもしれません。そういった面と向き合い信じて進んでいくことが成長し自己価値をたかめてくれると思います。

守屋 洋 中国古典 一日一言 PHP文庫

本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。

ABOUT ME
谷本一真
谷本一真
理学療法士、3学会合同呼吸療法認定士、心臓リハビリテーション指導士、PRP-Japan
PRIコンセプトを基に、小学生~高齢者を対象に運動療法を実施しています。 また、主に小学生を対象としたサッカー指導者としても活動しています。 PRIエクササイズを体験したい方、お気軽にお問合せください。
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