中国古典〜1日1言〜:3/1

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三十にして立ち、四十にして惑わず
-三十而立、四十而不惑-
「論語」
三十にして立ち、四十にして惑わず
全文が以下のようになる
吾、十有五にして学に志し、三十にして立ち、四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳従う。七十にして心の欲する所に従いて矩を踰えず
孔子が自らの生涯を要約したことばだといわれる。
いずれも容易なことではない。
「15歳のとき学問で身を立てようと決心し、30歳でその基礎ができ、40歳で自分の進む方向に確信が持てるようになった。さらに50歳で天命を自覚し、60歳のときにはどんな意見にもすなおに耳を傾けられるようになり、70歳になると、欲望のままにふるまっても人間の規範を逸脱しないような自在の境地に達することができた」
というのである。
時間をかけることの意義
「学問で身を立てよう」というのは、現代社会において誰しもが必要な姿勢だと思います。学び続けることでたしかな技術が身に付きます。そして、刀と同じでその技術は磨き続けないと錆びついてしまいます。
さまざまな技術
独学で学べることも多岐にわたると思います。プログラミングやライティングスキル、コミュニケーション、営業スキルなど、社会生活を営むうえで必要になってくるスキルも能力次第では仕事として成り立つとも考えられます。
イノベーションとは、他分野の技術と技術を掛け合わせることで生まれるとも言われています。
イノベーションは多くの技術的革新よりも想像力から生まれる
一つの分野に集中して、知識と技術を深めることは大切だと思います。しかし、少し違う分野の学びも進めていくことで想像力が豊になり新たなイノベーションを起こすことも考えられます。
移動を便利にするために車というツールが生まれ、さらに環境問題に対して取り組めることがないかと考えて電気自動車という新しいイノベーションが生まれています。
このように社会問題と環境問題を考えることで新たなイノベーションが生まれるのが一例です。
生涯学び続ける姿勢をもつことが、世のため人のためになる大切な礎になると思います。

本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。