中国古典〜1日1言〜:3/5

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殷鑑遠からず、夏后の世に在り
-印鑑不遠、在夏后之世-
「詩経」
殷鑑遠からず、夏后の世に在り
戒めとすべき失敗例は、手近なところにあることのたとえ。
印鑑:戒めとすべき、失敗の前例。
夏后:中国古代の王朝名。
むかし、中国の王朝は、夏、殷、周と続いた。夏王朝の最後の皇帝を桀王、殷王朝の最後の皇帝を紂王と言った。この2人は悪逆非道のゆえをもって、共に国を滅ぼし、後世の人々から暴君の見本とみなされていた。
歴史は、先人の失敗の記録にみちている。同じ失敗を繰り返さないためには、先人の失敗体験に学ばなければならない。
前事の重要性
歴史を学ぶ重要性を、この言葉からも理解することができます。ものごとは常に先(未来)にしか進みません。そのためにも“今”や“過去”の経験を大切にして先にすすんでいくことが大切です。
物事の判断基準は、経験と他者からの影響を受けると考えています。人生は選択行動の連続です。常に選択をしながら行動を決定しています。その行動選択の基盤となるのが、前事であると思います。
https://taniblog-8-hfs.com/zennjitokouji先輩の重要性
偉大な選手には、偉大な先輩や指導者がいると思います。サッカーでいうとメッシが活躍し始めた頃にはロナウジーニョという偉大なプレイヤーがいました。クリスティアーノロナウドには、ファーガソン監督がいました。
その出会いを引き寄せることが大切だと思います。そのためには徳を磨くことが大切であり、目の前の出会いを大切にすることです。
私自身、少年サッカーの指導をしている身であり、子供たちに良き指導者で在れるように努力を続けていく必要があります。
失敗体験を語り合う
先輩や友人の失敗体験を学ぶ機会は多分にあると思います。普段の話し合いの場などでは、失敗体験を語り合う場を設けることも良いのかもしれません。失敗に対するイメージはネガティブな印象が強いですが、その捉え方は刷新される必要があると思います。
失敗とは転ぶことではなく、起きあがらないことである。
メアリー・ピッグフォード
失敗という言葉にはネガティブなイメージがついてしまっています。
”うまくいかなかったこと”=”失敗”と略されてしまっています。
仲間同士で”うまくいかなかったこと”を語り合い、今後はどのような手段をとりよりよくしていけばよいかという事を考えていくことが大切です。
常に成長するためには、過去の転んだことを話し合い、七転び八起きの精神で大道を突き進んでいくことが大切です。

本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。