中国古典〜1日1言〜:5/20
谷本一真
taniblog
善く戦う者は勝ち易きに勝つ者なり
-善戦者勝于易勝者也-
「孫子」
善く戦う者は勝ち易きに勝つ者なり
「勝ち易きに勝つ」とは、余裕をもってらくらくと勝つということだ。無理のない自然な勝ち方と言ってもよい。そういう勝ち方のできるのが、戦功者だというのである。
「勝ち易きに勝つ」とは、うまい野手の捕球のようなものだ。これができるためには、状況に対する深い読みと、万全の準備を必要とするが、仕事でも、こんな勝ち方を心がけたいものだ。
この言葉にあるように、戦功者となるためにはうまい野手の捕球のようにできなくてはならない。この著書には「下手な野手ほどファイン・プレーにするといわれる」と述べられており、さらに「うまい野手は、あらかじめ打者のクセを読んで守備位置を変え、カーンという打球音を聞いたとたんに動きを起こしている。だから、むずかしい打球でも、体の正面でらくらく捕っている」とある。
経験と予測がなせる技であることが考えられる。試合巧者になるためには、このような姿勢をみにつけることが大切だと私も思いました。
学生時代の試験などでも、しっかりとした勉強ができると落ち着いて試験に臨むことができました。しかし、勉強をサボって臨む試験などでは慌ててしまい試験本番で結果を残せない経験を私はしたことがあります。
何事も準備や経験が大切になってくると思います。誰もがいきなり善く戦うことができません。善く戦える人はそれなりの経験や学びをおこなっていると思います。
そういった準備や自己研鑽をどれだけ続けられるかが、大人になってから社会で成長し続けるために大切なことだと思います。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。