中国古典〜1日1言〜:3/12
3/12
算多きは勝ち、算少なきは勝たず
-多算勝、小算不勝-
「孫子」
算多きは勝ち、算少なきは勝たず
「勝算の多い方が勝ち、少ないほうが敗れる」というのだ。『孫子』はこう語ったあとで、「而るを況や算なきに於いておや」ーまして勝算がなかったら勝てはしないのだ、とダメを押している。
われわれ日本人は、「計算」に強い人間を、「計算高い」などと言って嫌う傾向がある。しかし、これはおかしい。だいいち、計算に弱かったら、ろくな人生設計もできないではないか。危険を避けるためには、なにごとも、きちんと計算を立ててかからなければならない。
名将は戦術を駆使する
サッカーの世界において、ジョセ・モウリーニョ監督を一躍有名にしたのが2003-2004シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ優勝です。
レアル・マドリードやバルセロナなど、強力なチームが混在する大会においてFCポルトを優勝に導いた手腕には魅了されました。サッカーは監督によって変わることが改めて理解できます。
モウリーニョの凄さがわかる記事があります。当時優勝メンバーであったデコという選手のインタビューです。この記事には、
「モウリーニョの言葉には根拠がある」
と語っています。(引用記事:Number Web)
根拠があると説得力が増します。チーム/組織を率いるリーダーにはそのような”根拠のある言葉”を扱わなければならないと改めて感じさせられました。
勝算を見出すためには
やはり経験が必要だと思います。その経験は実体験もあれば歴史から紐解き過去から見出すことも大切です。そのような”経験”を大切にすることが勝算を作っていくための大切な要因だと思います。
近年、サッカーが進化している背景として、科学技術の発展により試合を多角的に分析できるようになったことだと思います。走行距離や得点率、ポゼッション率、スプリント回数、得点パターンなどあらゆる分析をもとに、自チームにあった戦い方や相手によって戦い方を変えるなど高機能化しています。
感覚だけで行うサッカーではなくて、科学的根拠をもとに戦術を駆使して戦っていくところに現代ではフォーカスが当てられているように感じます。
計画性を学ぶ
計算高いに通じる言葉として、計画性という言葉が類似すると思います。計画を立て、計画通りに実行して結果を評価することを少年期からおこなうべきだと思います。
計画通りにできた事、できなかった事の経験を蓄えることが社会人になってから活きてくると思います。夏休みの宿題などが良い例だと思います。先延ばし先延ばしすると、後でツケが回ってきます。
サッカーにおいても、モウリーニョによって”ピリオタイゼーション”という言葉が流行りました。
ピリオタイゼーションとは?
人生においても目標に向かって計画的に物事をすすめることが大切です。計算能力をつけることは、人生においてもっと注目されて良いのかもしれません。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。