中国古典〜1日1言〜:5/17
5/17
百戦百勝は善の善なるものに非ず
-百戦百勝非善之善者也-
「孫子」
百戦百勝は善の善なるものに非ず
「百回戦って百回勝ったとしても最善の策とは言えない」というのだ。
では、どんな勝ち方が理想なのか。
『孫子』は、「戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり」と語っている。
戦わないで勝つとは、どういうことなのか。つぎのようなことが考えられる。
・外交交渉によって相手の意図を封じこめる。
・謀略活動によって相手を内部崩壊に導く。
孫氏の兵法
有名な著書ですが、昔の命をかけた戦いにおいては、「戦わずして勝つ」ということが善の善なる者であるということが述べられています。
私が考える大切なことは、“事前の準備”が大切であると考えさせられます。
スポーツや資格取得、事業計画など全ては“準備”がどれだけクオリティ高くできるかということだと思います。練習や勉強などがそれにあたると思います。
本番は、準備したことをどれだけ出せるかということが大切です。本番でイレギュラーなことがあっても、臨機応変な対応がとれるということがクオリティの高い準備ができている目安にもなると思います。
そういった意味で、やはり“RANGE”という考え方が重要になっています。
マルチスポーツと表されることもありますが、一つのことだけを追求し続けても応用がききにくいと私は思います。さまざまな事柄に興味を持ち、興味を持った分野には経験をするということが準備においても大切な事だと思います。
自分を知る
自分を知るための一つのツールとして“他己紹介”というものが有益だと私は思います。他人からどのように自分をみられているか知ることができます。
“戦わずして勝つ“ためには、他者が自分をどのように見ているか、そして相手が自分に対してどのような対策をとるかを予想することができます。
情報収集能力
この言葉からもわかるように、”戦わずして勝つ“ためには”情報“が大切になってきます。そういった情報操作が問題となっているのが現代です。SNSの発展により、情報を悪用する人物も存在します。お金儲けのためです。
それは決して社会のためになっていません。自己利益の追求が社会に及ぼす悪影響の一例です。
情報というモノの価値を、一人一人が認識を高めていかないといけません。情報収集の手段を、学校教育から学ぶことが未来において大切だと思います。
大切なのは未来です。過去から学んだことを生かすのは未来のために生かしていく必要があります。
人間は過去の栄光にしがみつきすぎず、しっかり未来を見据えた行動を日々とっていくことが未来を変えるための大切な姿勢だと思います。
そのためにも、日々の準備が大切です。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。