中国古典〜1日1言〜:3/25
3/25
言行は君子の枢機なり
-言行君子之枢機-
「易経」
言行は君子の枢機なり
君子であるかどうかを判定するポイントは、言行にあるというのだ。だから君子たる者、発言と行動にはふだんからくれぐれも慎重を期さなければならないといった意味を含んでいる。
枢機:物事の肝心なところ。
名君といわれる唐の太宗が、つぎのように語ったという。
「人と語るということは、はなはだむずかしい。一般の庶民のあいだでも、相手の気にさわるようなことを口にすれば、いつか必ず仕返しをされるという。まして君主たるものは、どんな些細な失言でも影響するところが大きく、庶民の場合とは同列に論じられない」
言行に気をつける
上下関係(先輩と後輩、年上と年下など)の立場での会話には、立場が上の言行は立場が下の人にとっては一つ一つが記憶されやすいと考えています。私も仕事柄、自身の言行には注意を払わないといけないと最近は強く思っています。
指導者として、小学生に接する中で、一つ一つの言行が選手に与える影響を鑑みないといけません。何気ない一言が、選手に与える影響を考える必要があります。私も、中学生の時にかけられた先生の言葉をいまだに覚えています。
立場が上の人にとっては、立場を利用して横暴な言行をとることは百害あって一利なしです。疲労が溜まりやすい立場かもしれませんが、そういった環境でも「直で報いる」ということが大切だと考えられます。
肝心なこと
君子にとっては、言行が肝心であると説いている言葉ですが、この言葉からみても”言葉”と”行動”が君子として評価されるポイントだということがわかります。
普段から扱っている言葉遣い、そして普段から行っている行動が他者から評価されるということです。自身を高めるためには、普段の言葉遣いと行動を向上させていく必要があると考えられます。
君子(学識、人格とも優れた人物)になるために、学び続けて尚且つ日々扱う言行を高めていかないといけません。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。