元老院の成り立ちと変遷
谷本一真
taniblog
政治という言語の成り立ちについて、詳しく調べる事がなかったので調べてみます。
「政治」という言葉は、中国の古典に由来します。「政(まつりごと)」は「正しく国を導くこと」、「治(おさめる)」は「秩序を整えること」を意味します。たとえば、『論語』には、次のような言葉があります。
「為政以徳、譬如北辰、居其所而衆星共之。」
(徳をもって政治を行うとは、北極星のようにその位置を動かさず、多くの星々が従うようなものである。)
-『論語』為政篇より
このように、政治は人々を正しく導き、社会の秩序を維持することを目的としていました。
日本では、飛鳥時代や奈良時代に中国の律令制度を取り入れる中で、「政治」という概念が広がりました。この頃の「政治」は「まつりごと」と呼ばれ、神事と国政が一体となったものでした。これは『日本書紀』や『古事記』などの文献にも記されています。
時代が進むにつれ、「政治」は宗教性を離れ、社会全体を秩序立てるための活動を指すようになりました。現在では、「政治」とは「社会の中で権力を調整し、意思決定を行う活動」と広く定義されています。この活動は、地域社会や国家全体の利益を調整し、人々の生活をより良いものにすることを目的としています。
「政治」という言葉は、古代中国の「人々を正しく導き、秩序を保つ」という考えに端を発し、日本では「まつりごと」として受容されました。そして近代化を経て、現代的な「社会全体の調和を目指すプロセス」へと進化しました。