CURREX
谷本一真
taniblog
高校生年代において、筋肉系の怪我をしてしまう選手はしばしばいると思います。
(私も現役の時は、試合中に足を攣ることがあり捻挫などの怪我も多かったです。)
今回、私が小学生の時に指導していた選手が高校生になり、PRIエクササイズを処方する機会を得ました。PRIのアルゴリズムにのっとって介入し、怪我の不安感を消失させることができました。
今回、問題となった症状をいくつかピックアップしていきたいと思います。
90-90のポジションなどにおいて、ハムストリングスの収縮感を感じることができませんでした。
今回の選手は、試合中にふくらはぎの筋肉を攣ることが多いという訴えや、ハムストリングスの肉離れなどの症状を経験しています。
ハムストリングスの機能性が低下していることが、ふくらはぎへの負担が増している状況が生じていたのかもしれません。
肋骨の可動性も低下しており、ポスチュラルに問題も抱えていました。広背筋や肋間筋の抑制エクササイズの処方もしました。
交互相反運動の獲得において、ポスチュラルの問題を解決することはとても重要であると経験しています。
PARTは陰性ですが、HAbLTとHAdLTは2未満の状況でした。ICアダクターや中殿筋の筋収縮感の欠如し、レファレンス・センターの統合が難しい状況でした。
左右でインピンジメントとインスタビリティを正しく作り出せることが拙劣でした。
しかし、1回のエクササイズ処方でしっかり修正してくるのはさすがでした。修正能力が高い選手は伸びしろが十分になるなと感じています。
本人も「今は全く怪我する気がしない」と感覚を得ています。あとはしっかりサッカーと向き合ってパフォーマンスを高めていってほしいです。