中国古典〜1日1言〜:7/8
–忌めば則ち怨み多し-
「左伝」
忌む:嫌うこと
対人関係でそんな感情を露骨に出すと、人の恨みを買うことが多くなるというのだ。
特に肝に銘じてほしいのは、人の上に立つ人間である。
えり好みをしていたのでは、組織はガタガタになってしまう。
リーダーは公平な態度で部下に接しなければならない。
この公平原則を破る大きな原因の一つが、えり好みである
好き嫌い
人間は、対人関係において「好き嫌い」が生じてしまうと思う。それを生じてしまう一つの要因が、「行動」だと考えます。
人がどのような行動をとるか、これは人からどのように見られているかをに直結すると思います。自分が好意を抱く行動をとる他人がいれば、必然的にその人とは仲良くしたいと思うと思います。逆に、自分が嫌悪感を抱く行動をとる他人がいれば、その人とは距離を置きたくなるのが人間の性だと思います。
それは、人の上に立つ人間にも同じことが言えます。
仙台育英の須江監督の著書、「日本一からの招待」には、「その立場にふさわしい有様でなければならない」と指摘されています。
組織をまとめる立場からすると、そのような有様でなければ組織が崩壊してしまうのかもしれません。
えり好み
「えり好み」とは、選ぶ際に特定の基準や好みに従って、一方を選び、他方を避ける行為や態度を指します。この言葉は、食事の際に好きなものだけを選んで食べる子どもの様子を指すことが多いですが、広義には様々な状況で使われます。例えば、人々がパートナー、仕事、商品、サービスなどを選ぶ際にも「えり好みする」と言うことがあります。
「えり好み」は、一般には個々の好みや価値観に基づいて行われるものとされ、必ずしも否定的な意味ではありません。ただし、極端な「えり好み」は、他の選択肢が見過ごされる、または偏見に基づいて行われる可能性があり、その場合には問題があるとされることもあります。
特定の基準をつくるのは、指導者の知識や経験によってきめられてくると思います。また、変わっていくものでもあると思います。
私が小学生を指導するときは、その時々に読んでいる本に影響を受けます。
毎年同じ指導、同じ言葉かけをするわけではなく、試合や練習でも正しいタイミングで適切な言葉かけができるように気を付けています。
どのような行動をしている選手にも、
多面的な見方
友人関係などにおいて、その人の一面しかみないのではなく、多面的にみて評価をしていくことが大切だと思います。
大人になれば、忌む人とは距離を置き淡々と付き合いをすればよいと私も思います。
しかし、人間さまざまな面を持っており、見方次第では忌むほどではないケースもあるかもしれません。
小学生の指導に携わっている身としては、人間性は非常に大切だと考えています。
私自身がさまざまな面からみても、忌まれないようにしっかりと人間性を磨くことが大切だと考えています。
子供は周りの大人の影響を受けます。よい影響を与えられるように、日々学びです。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。