中国古典〜1日1言〜:7/6
-前言往行を識して以ってその徳を養う-
「易経」
説得力をもった人間になるためには、それなりの徳を身につけなければならない。
前言往行:すぐれた古人の言行である。
徳を身につけるには、どうすればよいか。その一つの方法が、”前言往行”を学ぶことだという。本書でもしばしば登場する「論語」、「貞観政要」、「近思録」、「宋名臣言行録」といった本は、いずれもこのたぐいである。
故きを温ねて新しきを知る
温故知新に通じる言葉だと思います。
現在のメディア情勢において、新しい知識や情報が飛び交っているように思いますが、ベースは前言往行だと思います。
山口氏のツイートは素晴らしい視点だと気づきを得ました。
人間の本質は今後も変わらないと思います。喜怒哀楽の体験を通じて得ること、そのための友人、家族、仲間を大切にすること。
情報社会の昨今、たくさんの人と知り合うことができます。リアルで会うのではなく、画面越しにたくさんの人の顔をみることができる時代となりました。
そういった中で、リアルに会える仲間というのは大切な存在だと思います。
リアルを通して感じること
同じ空間の中で接することの価値は、今後も変わらないし、逆に高まってくることも予想されます。その中で、コミュニケーションを図るうえで大切なのが「相手を思いやる気持ち」ではないでしょうか。
そういった非認知能力を高めていくことは、特に少年時代には大切だと私は思っています。私はサッカーを通して巡り合えた仲間と、いくつになっても成長していきたいと強く思っています。
人の非認知能力は使わなくなると、劣化してしまうと思っています。その使い方は、本を読む事とリアルでコミュニケーションをとることがベースにあると思います。
古人の言葉をリアルで体現する
たとえば、「蓬も麻中に生ずれば、扶けずして直し」
こういった比喩表現は、私は好きです。このような言葉は、自然という普遍のものを観察して人間関係に転換した言葉だと思います。
何か良くない結果が生じたとしても、人のせいにするのではなく、自分に責任がある。
そういった教育をうけることで、どんどんチャレンジする姿勢が養われるのではないでしょうか。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。