中国古典〜1日1言〜:2/17
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久安を恃むことなかれ、初難を憚ることなかれ
-毋恃久安、毋憚初難-
「菜根譚」
久安を恃むことなかれ、初難を憚ることなかれ
久安:長く続いた幸せな状態
初難:最初にぶつかった困難
今の幸せがいつまでも続くと思おうな。最初の困難にくじけて逃げ腰になるな
幸せな状態が長く続くと、ついそれになれて、幸せがいつまでも続くものだと思うようになる。その結果、不幸に見舞われると、とたんに取り乱してしまう。そうならないためには、ふだんから抵抗力を養い、物心両面の備えを怠ってはならない。
森羅万象には、天地の法則があてはまる。
この世に存在する全てのモノに、天地の法則が当てはまると思う。
同じ状態がずっと続かない。
この言葉は、そういった心構えで日々を行動することの大切さを教えてくれます。
人の身体は成長し、退化する。
人の体をみる仕事をしているため、さまざまな人と接する機会に私は恵まれています。乳幼児〜100歳まで、あらゆる年代のリハビリやトレーニングを通して時間を経た体にふれることができています。
やはり、10代〜20代は人間の心と体が急速に成長し変化が起こりやすい時期だと思います。太りやすい人もいれば、トレーニングで筋肉量がアップしやすい人など。特に20代半ばには、トレーニングで体を大きくするスポーツ選手が多くいるように思います。本田圭佑や大谷翔平選手などは、高校時代に比べて身体的に大きく成長しています。
スポーツにおいて、良い成績を残しても、なお成長する努力をすることが困難にぶつかった時の備えになると考えます。
人の思考は努力をすれば成長し続ける
よく言われる言葉ですが、知識は成長し続けます。前事(自分の体験、歴史上の経験)を忘れずに精進を続けることで、威風堂々とした態度が身につくと考えています。
徳のある人物を目指すには、知識を蓄え、前事を深めることが大切です。
そういった勉強をすることが、ふだんからの抵抗力を養うひとつの方法だと思います。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。