中国古典〜1日1言〜:1/31
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君子に三楽あり
-君子有三楽-
「孟子」
君子に三楽あり
君子のような立派な人物には、三つの楽しみごとがあるのだという。
・父母がともに健在で、兄弟がそろって息災であること
・どこから見ても恥ずかしくない生き方をしていること
・すぐれた英才を見出して、その成長を助けてやること
家族に心配をかけないためには、まず自分が健康であること
家族に心配をかけないために、自分に何ができるのかを考えたときにに、まずは健康であることが1番であると考えています。
病気になると家族に心配と負担をかけることになります。
私は病院に10年間勤務し、お見舞いにくる家族様や手術を待つご家族様、ICUで面会するご家族様とリハビリ場面に同席していただくことがありました。患者様自身も辛いですが、ご家族様も違う辛さがあると感じています。
立派な人物になるためには、健康的に過ごすことが大切だと考えています。
健康でいることが、人生を楽しむためのベースです。
自分で自分を見た時に、恥ずかしくない生き方をする
私はメジャーリーガーの大谷翔平選手が作ったマンダラチャートには関心させられました。(youtubeでの大谷選手のマンダラチャート紹介動画)
”恥ずかしさ“は人それぞれかもしれません。自分軸で恥ずかしくない生き方ができるようにすることが大切だと思います。それが俯瞰的に自分を見ることです。
人が見ていないときに、サボったり怠けたりしやすくなります。自分自身に強い自分と弱い自分が存在します。両方が自分です。人が見ていないときに、どのような行動をするか?人に見られて恥ずかしくない行動を積み重ねていくことが、運を呼び込み人生を楽しくする手段かもしれません。
他者の成長をサポートする
先輩と後輩という関係性が存在します。先輩は自分のために時間を使ってより成長していく反面、後輩などのサポートをする必要があると思います。トップアスリートになると、立ち振舞や練習などの姿勢から、後輩が学ぶことが多くあると思います。
恥ずかしくない生き方をしていくと、後輩に良い影響を与えることができると考えます。こういったサイクルが、よりよいチーム、社会を作っていくための好循環になるのではないでしょうか。
成長を助けるためには
・先輩の言動を通して、後輩が学ぶ
・後輩に対して、先輩が指導をする
こういったことが大切だと思います。人生の先輩である大人が子供に対する責任が個々にあると思います。
指導者における三楽
・指導者が健康であることが大切です。心も体も健康であることが、全力で子どもたちに指導ができる第一歩だと思います。
・指導者の言動は、子どもたちは常に見ています。指導以外の部分でも、指導者は言動を正していくことが大切です。人が見ていないところで、いかに恥ずかしくない行動をとることが大切です。こういった積み重ねが、チームに運を呼び込む大切なことだと思います。
・子どもたちの成長をサポートする。抑圧的な行動ではなく、後ろから背中を押すような指導を私は心がけています。
指導者を突き詰めていくと、君子のような生き方ができるのかもしれません。
人から見られて、恥ずかしくない生き方が生活の指針になります。
本書は人生を生きるうえで参考になることばがたくさんあります。ぜひ購入して普段の生活に役立てることをお勧めします。